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【新潟県三条市】DX推進支援事例のご紹介②

執筆者 BI LAB編集室 更新日時 2022年2月28日

Topics: 新潟 DX

おはこんばんちわ!

いきなり余談になりますが、先日出張で上越に新しく開設した会社のサテライトオフィスを訪問しました。
https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/16619

北陸新幹線に乗って東京から移動したのですが、あっという間に到着したことにとてもびっくりです。
北陸新幹線が長野から金沢まで延伸する以前の移動手段を考えると、東京から新幹線一本で移動できることで上越地方へのアクセスの良さが格段に改善されたことを実感しました。
上越の町家をリノベーションしてサテライトオフィスを開設した企業が「にいがた進出企業の声」で紹介されている事例もあり、このアクセスの良さに着目して妙高・上越エリアがますますにぎやかになっていきそうだなぁと思いました。
妙高エリアではワーケーションプログラムを積極的に推進していますので、社員同士のコミュニケーション活性化させるプログラムなど、普段とは違う場所での研修を企画される際には、ぜひ自然豊かな上越妙高エリアをご検討ください♪
https://myoko-workation.jp/

イベント参加者の申し込みデータを分析してみると...

さて、今回の記事の本題に入ります。
前回の記事では三条市主催のイベント「キッザニア マイスター フェスティバル」の運営をDX化したことにより、業務効率を大きく改善できたことをご紹介いたしました。
その取り組みのひとつとして、申し込みを従来の電話・FAXによる受付からインターネット受付へ切り替えたことにより、申し込み受付状況に関するデータを得ることができました。
今回はそのデータから応募者情報、曜日別/時間帯別申し込み状況について、Tableauで可視化・分析した内容をご紹介したいと思います。

【応募者情報】
応募状況については応募総数563、三条市からの応募が86%を占め、学年としては小学校3~6年生が中心になっています。
三条に住む子供たちが地元の産業に関するイベントに興味を持ってくれていることがわかり、嬉しいですね。
一方、燕市は三条市に近い地区であることを考えると、応募者が比較的少ないように感じました。
告知方法を再検討することで、応募者の増加が見込めるかもしれないですね。

【曜日別申し込み状況】
申し込みがあった曜日についてみてみると、最も多かったのは日曜日であったことが分かりました。
私もそうですが、平日に仕事をしているとプライベートのタスクはついつい土日に回してしまいがちですよね...。

【時間帯別申し込み状況】
次に申し込みがあった時間についてのデータをみてみると、夜の時間帯が約半数を占め、特に19~21時に申し込みが多かったことが分かりました。
おそらく申し込み自体は子供の保護者がされていることが多いと思いますので、仕事や家事がひと段落した夜に申し込まれていたのではないでしょうか。

以上のデータ分析を踏まえてみると、従来の電話・FAXによる日中の受付からインターネットでの申し込みに変えたことで、参加希望者の方々がより申し込みしやすい時間帯に利用できる環境を提供できていたことが分かります。
DX化することで業務の効率化につながることはさることながら、結果としてサービスの受け手にとっても利便性の向上に繋がっていたということを、このデータ分析から実感できたことは大きな収穫でした。

DXをどこから始めればいいのか悩んだときに

今回ご紹介した三条市様との取り組みについては、ひとつのイベントに特化した小さな取り組みではありますが、そこにはDX化の始めの一歩に悩む方々に対して大きな示唆があるのではないかと感じています。
最近「いちばんやさしいDXの教本」(出版:インプレス、著者:亀田重幸・近藤圭)という本を読んだのですが、その中でDXを推進するときに大切なこととして「アーリースモールサクセス」という概念、そして「共有」を挙げていました。
DXをこれから始める方へ向けて、本の中に書かれていた内容で共感した内容をご紹介いたします。

議論や重厚な計画をするのに時間が使われ、多くの会社でDXがなかなか始まらないのは「DXで何が起きるか」がイメージできていないからです。小さな成功を早く見せてしまえば「デジタル化で何が起きるか」が見えるようになります。
重厚な計画が悪いわけではなく、議論があってよいと思いますが、小さく早い成功モデルの現物モデルを見ながらすすめていくほうがスピーディーにDXに向かって議論や計画ができるのではないでしょうか。(Capter1 Lesson09 「小さく早い成功を積み上げよう」より引用)

この本の中で言及されているように、DXをどこから始めようかと悩んでいるときには、まずは小さく早く出来るところから着手してみることがおススメです。
スモールスタートして、得られたデータを可視化することによってどんな効果が得られるのか具体的なイメージができるので、他の業務についても「じゃあこの業務も同じようにできるのでは?」というアイディアが湧きやすくなります。
そのような進め方を考えたときに、今回ご紹介した事例のように単発のイベント業務に焦点をあてて、DX化を進めていくことは非常によい取り組み方だったと思っています。

この記事がこれからDX化を始めたいけど、どこからやるべきか悩んでいる方の参考に少しでもなりましたら幸いです。
また、ご紹介した「いちばんやさしいDXの教本」もそのような方にとっては参考になると思います。
書店などで見かけましたらぜひお読みになってみてください。

 

BI LAB編集室

執筆者 BI LAB編集室

BI LAB(データ活用研究所)編集室です。 BI、AI、DWHなどデータ活用に関するトレンドやニュースやコラムをほぼ毎日配信しています。押さえておきたい基本知識から、最新ニュース、事例インタビューやお役立ち情報・セミナーレポートまで、データ活用の専門家ならではの視点と情報量でお届けします。

 

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