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お米とカップ麺の話

執筆者 donut 更新日時 2021年10月28日

こんにちは、donutです。

長かった夏が終わり、ようやく秋の到来かと思いきや、
夏から冬へスイッチを切り替えたかのように冬並みの気候になってしまいました...
ですが、食欲の秋という言葉にふさわしく、新米をはじめとしたご飯がとても美味しく感じるこの頃です。

そんな中、こんなニュースを見つけました。


カップめん1位は「コメ王国」 新潟に見る“食の変化”を探る(NHK公式より)

NHKが行った取材において、新潟市のカップ麵の支出金額が全国1位という
インパクトのある統計が紹介されていました。
なお、この内容は総務省統計局のサイトでも詳細なデータとして掲載されています。


家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(総務省統計局HPより)
 (2018年~2020年の平均を算出)
 ※上記サイトより「穀類」と記載されたExcelファイルを
  ダウンロードすることで内容の確認が可能です。

 気になるランキング結果は以下のようになっていました。


  第1位:新潟県新潟市

 第2位:青森県青森市

 第3位:岩手県盛岡市

 第4位:山形県山形市

 第5位:福島県福島市


 米どころ新潟、まさかのカップ麵部門で1位。
 なお、気になる新潟市のお米の支出金額については「29位」という結果でした。
 私もカップ麺を時々食べることはありますが、この結果を見ると
 いち県民としてなんとも形容しがたい感情が芽生えてしまいます...
 (米の支出金額についても前述した統計局のリンクから確認が可能です)

 ふと、この統計を閲覧しているうちに「新潟県はラーメン王国」と
 呼ばれる所以を思い出しました。具体的には以下です。


 ◎新潟県内にあるラーメン店を特集した雑誌が定期的に発行されている。
  →新潟県民であれば書店等で一度は目にしたことがあると思いますが、
   Komachiという月刊誌では、様々なラーメン店を精力的に取材/掲載しています。
   また、ローカル番組でも定期的にラーメン特集が放送されています。

   ◆Komachi 2021年10月号
    ※こちらは過去に発売された雑誌になりますが、バックナンバーの購入も可能です。
 
 ◎ラーメン店の数が非常に多い。
  →以下のサイトでも各都道府県におけるラーメン店舗数の
   詳細が報告されていますが、新潟県は全国2位にランクインしています。
   全国のラーメン店舗数は24,257軒あり、人口10万人あたり19.22軒になります。
   なお、新潟県の場合、人口10万人当たりのラーメン店舗数は約37.70軒でした。
   数字から見ても非常に多いことがうかがえます。
   (ちなみに全国1位は山形県でした)

   ◆都道府県別ラーメン店舗数

   ◆【2021年最新版】ラーメン店が多い都道府県ランキング!


ところが、この結果に反するようにパックご飯の生産量は全国で増加の一途を辿っていました。
これは新潟県も例外ではなく、市内のスーパーでも売り上げは上々とのこと。
また、主力メーカーであるサトウ食品によれば、「時短で作れる手軽さと生活スタイルの変遷」によってパックご飯の需要が右肩上がりに伸びているそうです。

 ◆令和2年度 農林水産省 食品産業動態調査(PDFファイル) 
  ※(P63~)「第2章 食品製造業の生産動向」の「無菌包装米飯」の
   折れ線グラフより参照可能です。

 ◆食品産業動態調査(農林水産省のサイトより)
  ※前述したPDFファイルは「令和2年度年報(全体版)」のリンクからも
   ダウンロードが可能です。

お湯を入れて3分間待つだけ、レンジで数分間温めることで手軽に食べられる......
カップ麺やパックご飯が現在の生活の一助となる食品であることは確かに頷けるものがあります。
ですが、お米を丁寧に研いで炊飯器のスイッチを入れ、炊き上がるまでじっくり待つことで
得られる充足感もあるのではないかと考えています。

炊飯器の蓋を開いた瞬間、立ち昇る温かい湯気の中でふっくらと炊き上がったお米を味わうのもひとつの醍醐味です。

品種によって香りの強弱や質の違いはあれど、いずれも共通しているのは
炊きたてご飯の持つ芳醇な香りに加え、噛み締める度に広がる仄かな甘みを
じっくり味わうことができるため、この時期の新潟県のお米は本当に美味しいと実感できます。


ともあれ、それぞれの生活スタイルに合わせてお好みの食べ方を選んでみるのも良いかもしれませんね。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

donut

執筆者 donut

生まれも育ちも新潟県新潟市。ビッグデータを基盤としたINSIGHT LABのビジョンや新潟の活性化事業に惹かれ、入社。趣味はカフェ巡りとゲーム、水族館にも行きたいです。

 

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