こんにちは、donutです。
季節が巡るのは非常に早く、10月も終盤に差し掛かってきました。
寒暖差のある日々が続いていますので体調管理には気を付けなければ...とも感じています。
さて今回は、少し趣向を変えて現在私が案件対応及び学習中のBIツール「Qlik Sense」と
関連ツールでもある「Vizlib」で遭遇した事象について調べてみたいと思います。
Qlik Senseとは
Qlik Senseは、分析アプリケーションを簡単に作成できる
「セルフサービス型データビジュアライゼーション」になります。
連想技術を活かした直感的かつシンプルな操作性で、見落とされがちなデータに対する気付きや
洞察を得ることができます。
<参考>
◆Qlik Sense(Qlik公式サイト)
そんなQlik Senseには以下のメリット・デメリットがあります。
<メリット>
①ダッシュボードのカスタマイズ性
→Qlik Senseの場合、初めからダッシュボード上にグラフを
並べていくことができます。また、調査観点毎でチャートの
組み合わせを考えながら構成ができるため、分析の効果を
確かめながらの配置が可能です。
②開発効率の良好さ・パターン別の比較調査に強い
→数式を構成する場合、SET分析やAggr関数、変数等を組み合わせることで、
複雑な集計も1つの式の中で完結させることができます。
また、「選択状態A」と「選択状態B」といったフィルターでの
比較作業や条件切り替えも柔軟に行えるため、仮説も立てやすくなります。
③事前準備が不要で導入しやすい
→Qlik Senseは、分析を行うための事前準備やシステムの構築が
不要であることもメリットの一つです。クラウドのみならず、
オンプレミスでも利用できることから、
連想技術を活用してデータ分析を行い、事前構築も不要なため、
導入から短期間で運用を開始することが可能です。
また、ユーザー増員やデータ増加にも柔軟に対応できるため、
パフォーマンスを損なうことなく利用することができます。<デメリット>
①操作に慣れるまでにある程度の時間を要する
→導入の際は、慣れるまでのトレーニングコストを視野に含めることも
検討するのが良いと感じました。
②データ量によっては集計に時間を要する場合もある
→データ量があまりに多すぎる場合、Qlik自体がフリーズしてしまうといった
リスクもあるため、元のデータの体裁等がしっかり整っていることが
前提となるツールになるでしょう。
③ヘルプページが英語版しか対応してない所もある
→不明点が生じてヘルプページを確認した際、一部のページは英語版のみしか
掲載されておらず、理解するまでに時間を要する場合もあります。
なお、弊社ではQlikをはじめ、様々なBIツールや関連言語に関するトレーニングを行っています。
もしデータ分析にご興味のある方がいらっしゃれば、以下のページもあわせてご参照ください。
<参考>
◆Data×Analytics Dojo(ISL公式サイトより)
Vizlibとは
VizlibはイギリスにあるVizlib社で開発されたQlik Senseの拡張機能です。
ビジュアライゼーションをより向上させるため、カスタマイズ性の高いチャートを
追加したQlik認定パートナーによる拡張製品になります。
この中でも、Vizlib Libraryではカレンダーやヒートマップ、ベン図などの
高品質なチャートをコーディングなしで作成できます。また、高いカスタマイズ性も
有しており、チャート上にHTMLを記載して任意のオブジェクトを表示することも可能です。
なお、Vizlibの詳細については弊社ページでも紹介しておりますのであわせてご参照ください。
<参考>
◆Vizlib紹介ページ(ISL公式サイトより)
◆Vizlib(Vizlib公式サイトより)
Vizlibチャート内で遭遇した事象について
今回Vizlibチャートの一つである「Vizlib Bar Chart」を作成中、とある問題に遭遇しました。
こちらの画像をご覧ください。
上記棒グラフのY軸にある「売上金額」の項目が逆さまになっていることはお分かりでしょうか?
本来であれば正しく表示されているはずが、このような状態になってしまっているため、
「一体どうしたものか...」と思案しつつ、まずはヘルプサイトから対処策を探すことにしました。
<参考>(Vizlib Help Centreより)
◆Vizlib Bar Chart Properties - Appearance
Vizlibのヘルプサイトでは、各チャートでグラフの概要やどのような機能や設定が実装されて
いるのか?を詳しく紹介しています。(アップデートの際も随時更新されていきます)
なお、別チャートを調査した結果、「Vizlib Waterfall Chart」の場合は下記項目から変更が
可能であることが確認できました。しかし、「Vizlib Bar Chart」では対象の項目が
存在していませんでした...
<設定箇所>
「Vizlib Waterfall Chart」の「プロパティ」より
→スタイル
→Y-axis
→Invert Axis Titleのチェックをオンにする(オフの場合は逆さまになります)
さらに調査したところ、「Vizlib Waterfall Chart」では、2022年11月に対象機能が追加された
ことが報告されています。
<参考>
◆Vizlib Waterfall - Changelog
<一部抜粋>
[LIB-11071]: Implement the "Inverse Title" to Vizlib Waterfall Chart
また、「Vizlib Line Chart」でも以下の箇所から設定変更が可能であることが確認できました。
「Vizlib Line chart」の「プロパティ」より
→スタイル
→Y-axis
→Title Settings
→Inverse Titleのチェックをオンにする(オフの場合は逆さまになります)
英語表記であれば正しく表示されるのか...ということに加え、なぜ「Vizlib Bar Chart」では
このような状態になっているのか? と疑問は増えていくばかりです...
今回は、Vizlibチャートで遭遇した事象についてご紹介いたしました。
調査は引き続き継続したいと考えていますが、「Vizlib Waterfall Chart」のように追加機能として
実装されてほしいなとも願っています。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。