こんにちは、riceです。
暑い毎日が続き、この暑さは終わらないのかもしれない…と絶望的な気持ちになっていたら急に涼しくなり、また暑い新潟。暑さ涼しさを繰り返して秋を迎えますね。
今回のテーマは「日本酒のDX」です。
「新潟のDX事情」のブログを書いたときに確認していた資料に、日本酒製造時に関する事例が掲載されていてビックリしました。
「日本酒とデジタル?」
「日本酒を作るときのどこでデジタル?」と個人的に興味津々です。
紹介されていた事例は新潟のものではないのですが、新潟の誇るべき日本酒。他人事ではないので勉強していきたいと思います。
日本酒の変わらぬ味を実現するために「浸漬」の工程にディープラーニングを活用
まずは良く分からない用語から・・・
・浸漬
↳酒米を洗った後、水に浸して米粒の芯まで水を適度に吸収させる工程。
・ディープラーニング
↳人間が指示を出さなくても自動的に大量のデータからそのデータの特徴を発見できる技術。
浸漬の工程は、その日の気温やお米の品種、精米歩合など複数の条件によって水をどれだけ吸うかが変わり、熟練の職人さんでも非常に神経を使う工程だそうです。先輩の職人さんの技術をみて、教えてもらい、自分の判断基準をもって行うことができるようになるには相当な時間が必要とのこと。
その工程をデジタル化できないか、というのがこの取り組み事例です。
酒米が吸水するなかでお米の色が変わり、ひび割れがすすむ様子をUSB顕微鏡で録画し、膨張率のデータを集め、ディープラーニングで解析するそう。
なぜ熟練の職人さんでも神経を使う工程をデジタル化なのでしょう?
それは人間の「目」を使うから。
匂いや味などは、現在の技術では人間にしか判断することのできない要素があるということです。
なるほどー…目の代わり…というか、目を使う作業は人が行うときのように近づける、ということですね。
匂いや味もいずれ人に代わるものが開発されるのでしょうか。
全国で加速している少子高齢化・人口減少。
ご紹介した事例はこの影響の取り組みですが、新潟は他県よりその加速が早いようです。そして伝統的な手法・熟練の職人さんが必要な作業ほどこの問題は深刻なのだと感じました。
ただ昔ながらの職人さんほど、「機械になんてできない」と拒絶される気持ちもなくはないのでは…と考えてしまいました。(わたしの勝手な想像にすぎないですが・・・)
でも、欠かせないはずの人がいなくなってしまったら…
受け継いでいる人もいなかったら…
当たり前に手にしていたものがなくなってしまう。
こんなふう考えると悲しくなってきます。
伝えてきた味を残していくためにデジタルを有効活用できればいいですね。
日本酒、飲みたくなってきました!
参考資料(https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1803/05/news016.html)
参考資料(https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/sogyosuishin/1356891598360.html)