こんにちは、Sauceです。
今回は「新潟の企業誘致」について書いてみたいと思います。
昨年末頃から調べる機会があり、何も分からない初心者ながら勉強していたのですが、その中でとても驚いた一文がありました。
サテライトオフィス開設数で新潟県は全国3位
まさかそんな位置にいると思わず、すごいことだ!と嬉しくなりましたが、冷静に考えてみるとなぜ新潟が?と疑問にも感じてしまいました。
私は結婚後2年だけ隣県で暮らした時に「新潟に帰りたい…」と離れて初めて自分は新潟が好きだったことに気付いたのですが、それはあくまでも県内出身者のフィルターがかかっているからだと思っており、県外企業の方から見ると新潟の何が魅力なのかあまりイメージが沸きません(お米は有名ですけどビジネスとはあまり関係なさそうですし…)。
その疑問から、上記の調査結果の詳細や、企業誘致に関する新潟県の取り組みを少し調べてみましたので、こちらでも少しご紹介させていただきます。
総務省「地方公共団体が誘致又は関与したサテライトオフィスの開設状況調査結果」
まず冒頭の全国順位につきましては、総務省が発表している「地方公共団体が誘致又は関与したサテライトオフィスの開設状況調査結果」が引用元となっていました。
リンク先の総務省ウェブサイトにも少し記載がありますが、国は東京一極集中の解消や地方活性化を狙いとして、企業の地方拠点整備等を促進しています。
その流れを汲んで、自治体でも企業誘致にかかる取組を積極的に展開しています。
地域の魅力をアピールするだけでなく、進出企業への優遇制度をもつ自治体も多く、
『サテライトオフィスのトライアル費用を負担します!(賃料・滞在費・交通費etc…)』
『開設後はオフィス賃料を支援します!新規雇用者の給与も補助します!』
といった経済的なメリットを打ち出すケースも多く見られます。
企業と自治体を繋ぐマッチングイベントも開催されるなど、コロナ禍以降の民間企業のサテライトオフィスへのニーズを取り込むべく、地方自治体によりあの手この手で取り組みが行われています。
調査結果における新潟県の位置付け
そうした背景のもと、令和2年度末時点での新潟県の開設数は57箇所となっており、北海道、徳島県に次いで全国3位の開設数です!
また市町村別でも見てみると、新潟市51、長岡市2、上越市3、南魚沼市1、合計57箇所という内訳です。
他県では開設市町村が散らばるところが多いなか、新潟県内では新潟市への集中が目立ち、市町村単位で見ると新潟市の開設数はなんと全国1位です!
調査結果が表すもの
ただし、あくまでも今回の調査結果は「地方公共団体が誘致または関与した」ものが対象となっており、サテライトオフィスの総数を示す数値では無いようです。
地方公共団体の誘致活動や支援有無に関係なく企業が自ら進んで拠点開設したサテライトオフィスは集計に含まれないので、単純に新潟県が全国で3番目にサテライトオフィスが多いという訳ではありません。
(単純なサテライトオフィスの総数で考えたら、きっと東名阪+札仙広福あたりの開設数がもっと多くなるのだと思います。)
私は最初に読んだ記事でこの点を勘違いして喜んでいたのですが、しかしながら、この数値には新潟県や県内市町村の自治体の方々による企業誘致への努力が表れていると考えると、やはり全国3位という結果は素晴らしいものですよね!!
最新版の調査結果は毎年秋頃に発表されるようなので、令和3年度分の結果も忘れずにチェックしようと思います。
次回のブログでは、今回に続いて「県外企業の方から見た新潟の魅力は何なのか」について、新潟県の公開している企業誘致PR資料の内容から少しご紹介できればと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
よろしければぜひ次回もお付き合いください!