こんにちは、Sophyです。
4月に入り暖かい陽気に包まれる時間が増えましたね。
眠気に襲われやすい季節の到来です。眠気、こわい・・・
さて、今回のブログでは、三条市で携わらせていただいた「三条市デジタル化推進事業」についてご紹介したいと思います。
三条市デジタル化推進事業とは
三条市デジタル化推進事業は、その名の通り三条市内の中小企業様や小規模事業者様を対象に、DXの第一歩であるデジタル化(デジタイゼーションやデジタライゼーション)をご支援する事業になります。「どんな業務をデジタル化すれば良いのかわからない」、「改善したい業務はあっても、ツールを探したり選定に人手が割けない」など、企業によって悩み事は様々です。
この事業では、デジタル化を進めていくきっかけをつくるため、ヒアリングを通して課題を抽出、その課題に適したツールの選定・導入・検証までご支援させていただきました。
デジタイゼーションとデジタライゼーション
耳にしたことがある方もいらっしゃると思いますが、前述したデジタイゼーションとデジタライゼーション、まずはDXの前段階と言われるこの2つの単語について触れたいと思います。
総務省では、以下のように定義されています。
Digitization(デジタイゼーション):
既存の紙のプロセスを自動化するなど、物質的な情報をデジタル化形式に変換すること
Digitalization(デジタライゼーション):
組織のビジネスモデル全体を一新し、クライアントやパートナーに対してのサービスを提供するより良い方法を構築すること
参照:総務省|情報通信白書|令和3年度版|デジタルトランスフォーメーションの定義
簡単にまとめると、デジタイゼーションは個々の作業など部分的なデジタル化を指します。例えば、紙の書類をPDFなどデータとして保管する、対面での面談をオンラインにするなどがあげられます。デジタライゼーションは、デジタル技術を業務プロセスへ落し込むことで、業務改善やサービスの付加価値向上へ繋げることを指します。例えば、契約書の締結に際し、書面でのやり取りを電子署名を活用した電子締結に変更することがあげられます。契約締結までのプロセスを効率化させたり、紙で保管する手間などを省くことが可能です。
デジタル化のポイント
デジタル化を推進する上で、私が重要と感じる部分をお伝えします。
(1)まずはスモールスタートから
(2)目的を定める
(3)既存のプロセスにこだわり過ぎない
(4)担当者だけに任せない
(1)まずはスモールスタートから
デジタル化と聞くと大掛かりな設備の導入やシステム開発を思い浮かべる方もいらっしゃるのですが、必ずしもそうとは限りません。部分的なデジタル化でも、業務改善や効率化に繋げることは可能です。まずは、業務の流れを可視化させデジタル化する範囲を定めます。そこからデジタル化する方法を決め導入、検証と評価を繰り返しながら段階的に範囲を広げていくことが効果的です。
(2)目的を定める
これがすごく重要です。デジタル化させることを目的にしがちですが、デジタル化はあくまで目的を達成するための手段でしかありません。最終的にどのような価値を得たいかという部分をしっかりと考えた上で、デジタル化を進めていくことが重要だと思っています。
(3)既存のプロセスにこだわり過ぎない
既存のプロセスに合わせてデジタル化させても問題はないと考えます。ただ、せっかく業務を見返しているならば、無駄な作業は省きたいですよね。デジタル化させるだけに注力するのではなく、業務全体を見返して、効率化に繋げる働きかけも行うとより良いと感じます。私は、ECRS(イクルス)の法則というフレームワークを参考にしています。
(4)担当者だけに任せない
デジタル化を推進するために担当者を定めることは重要ですが、担当者だけに任せきりになるのではなく、会社全体で協力的に進めることが大切だと感じます。現場の作業は、作業者が一番知っています。現場の声を抽出できる体制づくりも同時に行えると良いですね。
※このデジタル化のポイントは、あくまで私が感じる部分なので悪しからず。
新潟研究センターでは、行政様や企業様のご相談を受け付けています。
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