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こにゃにゃちは~!
今回はData Marketplaceで公開している新潟県のオープンデータをTableauで可視化してみたので、ご紹介したいと思います。

...ですがその前に自治体がオープンデータを公開している背景や、現在のオープンデータの問題点について解説します。

官民データ活用推進基本法について

近年ではオープンデータを公開する自治体が増えてきました。
その理由のひとつとしては「官民データ活用推進基本法」の制定があります。この法律により、国および地方公共団体がオープンデータに取り組むことが義務付けられたのです。
そのためオープンデータに対する活用推進計画を策定し、その計画に基づき公開されるデータがどんどん増えてきた、という背景があります。

ではそもそも「官民データ活用推進基本法」はどのような目的で制定されたのでしょうか?

総務省が公開している資料には、以下のような記載がありました。

近年、スマートフォンやIoTの普及により、様々なデータがビッグデータとして蓄積されつつあり、その流通を促進し「データ」の積極活用を社会全体に拡げることで、社会課題の解決が図られる可能性が高まっています。

さらに超少子高齢社会を迎え様々な課題を抱えるわが国では、勘と経験ではなく、様々な「データ」に基づき政策を進めることが必要です。

IT技術の進化により続々と増えてきたデータの流通を促進させることにより、根拠に基づいた政策を立て、また、新しい技術を生み出し、現在日本が直面している様々な課題解決につなげたいということが狙いのようです。

オープンデータの抱える課題


私もたまにオープンデータを可視化、分析するために探すことがありますが、その前にいつも立ちはだかる課題があります。
それはデータ収集と前処理の大変さです。

いろいろな自治体でオープンデータが公開されているものの、収集するためには各自治体のオープンデータ公開サイトを探し、そこからひとつひとつ取得する必要があります。
これだけでもけっこうな手間です。

そしてデータを集めた後には、データの前処理です。
現在のオープンデータは公開形式が実に様々です。
csvで公開しているところもあれば、PDFで公開していることもあります。
また、Tableauで可視化しようとするときにありがちな悩みとしては、データの持ち方の問題です。
Excelでデータを集計するときにクロス集計表でまとめることが多いためか、オープンデータもクロス集計の形で公開されていることが多々あります。
ただ、そのままではTableauなどBIツールで扱いづらい形式であるため、横持ちを縦持ちに変えたり、フィルターで余計な項目を取り込まないようにするなど、前処理がかなり必要です。

『データ分析は前処理が8割』とよく言われますが、オープンデータを扱う際に関しては、まさにその通りだと感じます。

INSIGHT LABのオープンデータ活用促進に向けた取り組み

しかしそんな課題を解決できる取り組みをINSIGHT LABでは行っています。
それはSnowflakeのData Marketplaceを活用したオープンデータの公開です。
弊社では新潟県のオープンデータを集め、形式を統一した形で「新潟オープンデータ」の公開に取り組んでいます。
しかもなんとSnowflakeのライセンスを持っている方は無料で利用することができます!

Data Marketplaceについてはこちらをご覧ください。
https://www.snowflake.com/guides/what-data-marketplace

新潟オープンデータについてのニュースリリースはこちらをご覧ください。
https://insight-lab.co.jp/media/1629/

新潟オープンデータを使ってTableauで観光施設をマッピング!

今回はData Marketplaceで公開された新潟オープンデータに含まれる観光施設のデータを使い、Tableauで観光施設マップを作ってみました!

今回はデータが揃っている魚沼市と三条市に焦点を当ててマップを作成しています。

マップに表示されているポイントで気になるところをクリックすると、施設のWebサイトにアクセスしたり、施設名で検索した結果を表示したりできます。

Tableau Publicに公開していますので、実際に触ってみてくださいね~
https://public.tableau.com/app/profile/michiko1606/viz/shared/XTBY877MF

新潟オープンデータの内容や利用方法については以下のリンクをご確認ください。
https://niigata.insight-lab.co.jp/niigata-open-data

Data Marketplaceならデータが簡単に利用できる!

新潟オープンデータを今回使ってみて感じたことは、オープンデータがクリックだけですぐに使える便利さです。
これまでのデータ探して、フォーマット整えるなどの前処理して、...という膨大な手間がほとんどなく、めちゃくちゃ簡単にデータを可視化できることを実感しました、Data Marketplaceありがたやー!

新潟オープンデータはデータ公開が一部市町村であったり、施設情報が中心であったりなど、本格的な活用をするにはまだまだ課題がある状態です。

しかしこの取り組みがデータに簡単にアクセスできることの重要性に気づいてもらうための第一歩になり、ひいてはオープンデータ公開の理想的な姿について、改めて考え直すきっかけになることを願っています。

 

 

BI LAB編集室

執筆者 BI LAB編集室

BI LAB(データ活用研究所)編集室です。 BI、AI、DWHなどデータ活用に関するトレンドやニュースやコラムをほぼ毎日配信しています。押さえておきたい基本知識から、最新ニュース、事例インタビューやお役立ち情報・セミナーレポートまで、データ活用の専門家ならではの視点と情報量でお届けします。

 

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