こんにちは、riceです。
4月は仕事や私生活において環境がガラッと変化した方も多いのではないでしょうか。
特に新社会人になった皆さまはドキドキワクワクしながら入社日を迎え、研修や業務がスタートし、慣れない環境で不安を抱いている方も少なくないかもしれません。
そんな時、気軽に相談できる人がいたら有難いですよね。
ということで今回は、業務のことからプライベートに関することまでメンタルサポートを目指す、メンター制度についての内容にしたいと思います。
メンター制度とは
メンター制度とは、豊富な知識と職業経験を有した社内の先輩社員(メンター)が、後輩社員(メンティ)に対して行う個別支援活動です。キャリア形成上の課題解決を援助して個人の成長を支えるとともに、職場内での悩みや問題解決をサポートする役割を果たします。
厚生労働省 メンター制度導入・ロールモデル普及マニュアル
OJTとは何が違うの?と疑問を持たれる方も多いようですが、OJTは実務を通じて行われる研修制度で、実務指導がメインです。メンター制度は実務だけでなく、職場の人間関係やプライベートに関することまで相談を受け、精神面のサポートを行います。
またOJTだけでなく、他の方法(1on1、コーチング、面談など)との違いとして、メンティの支援だけでなく、メンター自身の成長も含みます。メンター制度を通して、お互いに成長できるところが特徴といえます。
メンター制度を導入する目的
メンター制度は新入社員に対して行うという企業も多いのではないでしょうか。
新入社員は学生生活から新社会人として環境が大きく変化することで、精神的な不安を抱えることが多い立場にあるといえます。メンター制度を導入して心理的安全性を高め、早期離職防止につなげたいとすることが多いようです。
他の導入目的としては以下が挙げられます。
- 社員定着支援
- 女性社員活躍支援
- リーダー・マネージャーの育成
- コミュニケーションの活性化
- メンタルヘルス対策
- 組織の理念・スキル・技術の伝承 など
複数の目的を兼ねるという企業も多いようですが、目的を1つ、2つに絞ったほうが導入しやすいとされています。
参考:日本メンター協会
メンター制度の効果
メンター制度を導入した企業でどのような効果があったのか、添付の資料をみてみましょう。
効果の割合が高くなっているものを以下に挙げます。
- キャリアや仕事に関する不安や悩みの解消
- モチベーション向上の支援
- 知識・スキル獲得の支援
- 仕事と育児の両立に関する不安や悩みの解消
- 定着率の向上
令和5年度 厚生労働省委託事業
メンター制度導入・ロールモデル紹介・地域ネットワークへの参加 マニュアル・事例集
不安や悩みを解消することで離職の防止、定着率の向上につながるものが多いことが分かります。
また、社員の育成にかかわることでメンター側にとっても様々な気付きを得られ、成長できるという効果も期待できます。
INSIGHT LABのメンター制度
さて、弊社でもメンター制度を導入しています!
新入社員の方が悩み事を一人で抱えてしまうことがないように、部門・グループを超えた関係性構築やコミュニケーションの実現を目指しています。
「メンターの存在は苦しいとき救いになる、ありがたい」
と言っていた昨年メンティ側だった社員。そんな先輩になりたいと今年はメンター側になるとのこと。
メンターとして新たな壁にぶつかるかもしれませんが、それを乗り越えた時に自身の成長へ繋がりますし、メンティとして得られた気づきも活かすことができるのだろうな...と想像すると、とても頼もしいですね!
こうした良いサイクルが今後も生まれてくることを願います!