こんにちは、riceです。2025年4月から「大阪・関西万博」が開催されていますね。
混雑して大変そう...距離もあるし...とマイナス面が先行してしまうマイナス思考の私ですが、せっかくの自国開催ですし、「デジタル万博」という気になるワードもありましたので、今回は万博について調べてみました。
万博とは?
万博とは、正式には「国際博覧会」と呼ばれ、国際博覧会条約にもとづいて博覧会事務局(BIE)に登録または認定された催しです。歴史は古く、紀元前の祝典行事や中世ヨーロッパの「市」が原型とも言われています。1851年にロンドンで開催された「第1回ロンドン万国博覧会」以後、世界中の国々が一堂に会して開催されるスタイルとして定着しました。
博覧会事務局(BIE)では、「人類が直面する根本的な課題解決策を見出すことを目的とした世界的なイベント」としています。
世界各国が最新の技術、文化、芸術、アイデアなどを発信し、地球規模の課題解決や人類の発展について考え、交流する場となっています。
テーマとコンセプト
大阪・関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」
世界中全ての人にとって「幸せな生き方とは何か?」を考え、「"すべて"のいのち輝く未来社会」のためにアイデアを出し合ったり、解決方法を考えたりしてほしいという思いが込められています。
そして、このテーマを実現するために「People’s Living Lab -未来社会の実験場-」をコンセプトに掲げ、具体的な取り組みや考え方が示されています。
1 展示をみるだけでなく、世界80億人がアイデアを交換し、未来社会を「共創」(co-create)。
2 万博開催前から、世界中の課題やソリューションを共有できるオンラインプラットフォームを立ち上げ。
3 人類共通の課題解決に向け、先端技術など世界の英知を集め、新たなアイデアを創造・発信する場に。引用:開催概要
デジタル万博
体験できる先端技術など6つのショーケースをまとめて「未来社会ショーケース」と表現し、そのうちの一つが「デジタル万博」です。
【デジタル万博】
先端デジタル技術を用いて未来を先取りする「超スマート会場」の実現を目指しています。来場者の利便性向上や、新たな体験、万博運営の変革(トランスフォーメーション)を図るため、様々なデジタル技術が活用され、具体的な取り組みとして以下があります。
- 来場者向けパーソナルエージェント
- 自動翻訳システム
- 無線LAN環境・ローミング基盤
- オールフォトニクス・ネットワーク
- 大型映像装置
- プロジェクションシステム
個人的に気になった一つの要素について詳細をみてみます。
来場者向けパーソナルエージェント
万博を最大限に楽しむための情報案内アプリで、AIによる一日のプラン提案や、来場者の嗜好に合わせた体験の提案を行い、快適な来場体験をサポートしてくれるものです。
提供される機能は、会場案内(施設情報・イベント情報・混雑情報など)、ルート案内(現在地から目的地までの最適なルート案内・経由地の設定・ARによるルート案内)、施設レコメンド(AIによる嗜好推定にもとづいたおすすめを提示)、コースレコメンド(AIによる一日全体の周遊コース提案)などがあります。
より詳細な情報や、デジタル万博を構成する他の取り組みについてはこちらをご確認ください!
こうしたデジタル技術を活用する取組は「People’s Living Lab -未来社会の実験場-」のコンセプトのもと、データ利活用と連携して進められています。万博への参加体験を通して発生するデータを、ユーザーの同意のもと連携させることで、来場者サービスの向上や、より良い会場運営へ活かすことを目指しています。
最後に
日本で開催されていながら漠然としたイメージしか持っていなかった万博ですが、テーマに込められた想いや内容をほんの少し垣間見ることができました。今回の内容は万博のほんの一部ですし、まだまだ興味深い取り組みがありそうなので、追って情報収集したいと思います!