皆様ごきげんよう、Sophyです。
暖かくなってきたかと思えば、朝晩の冷え込みに服装を間違えたと嘆く日々が続いております。皆さんは温度調節の利く最適な服装を選べていますか?
寒暖差が激しく体調の崩しやすい今日この頃、感染症対策としてAIやデータの活用は有効なのだろうか?と考え、色々と調べてみました。事例等も掲載しますので、こんな取組があったのか~と、最後までお付き合いいただけると幸いです!
感染症対策にAI技術等が注目される理由
1.予測と早期警戒
- SNS、ニュース記事、検索のトレンド、航空券の予約状況などの情報をリアルタイムに収集・分析することで、感染症の拡大や兆候を早期に検知する。
- 過去の流行、気候、人の移動といった様々なデータを用いて、感染拡大の経路や規模・ピーク時期などを予測する。
2.感染状況の把握
- スマートフォンのGPSデータやアプリの利用により、接触履歴や行動範囲を可視化することで、接触者の追跡や感染経路を特定する。
3.医療現場でのAI活用
- 患者の生態データをリアルタイムでAIが解析し、遠隔でのモニタリングを可能にすることで、医療従事者の負担軽減や感染リスク低減に寄与する。
- 病床、医療従事者、医療品の需給バランスを予測・最適化することで、医療現場の崩壊を未然に防ぐ。
4.ウイルスの進化やメカニズムの解析
- AI技術を活用したシミュレーションにより、ウイルスの進化の傾向を解析。
- 創薬候補のスクリーニングや分子構造の解析により、プロセスの短縮に寄与する。
他にも、フェイクニュースの自動検出や政策意思決定の支援等にも活用されています。
事例紹介
ここからは、AI技術やデータを活用したサービス・研究などを紹介していきます。
事例① AI搭載感染症検査機器「nodoca」
アイリス株式会社は、咽頭の画像と問診情報をAIが解析し、インフルエンザの診断を支援する医療機器「nodoca」を開発しました。2024年12月には、新型コロナウイルスの検出機能を追加するAIを開発し、薬事承認を申請。これにより、患者と医療従事者の負担軽減が期待されています。
参考資料:nodoca
事例② AI咳音解析アプリ
米国の非営利法人Virufy社は、スマホで録音した咳の音声をAIで解析し、COVID-19やインフルエンザ、肺炎の可能性を評価するアプリを開発しています。2024年には、福岡県に日本拠点を設立し、日本国内での展開を進めています。
参考資料:Virufy>Media>News
事例③ 地方における取組
愛知県では「Aichi X Tech」などのプロジェクトを通じて感染症発生動向調査(サーベイランス)のデジタル化を推進しています。2023年度には、民間企業との実証実験が行われ、デジタルワークフローやRPA活用の有効性が検証されています。また、「感染症サーベイランスシステム」も運用しており、医療機関・保健所・都道府県間で感染者情報等を共有する仕組みを整備しています。
参考資料(1):Aichi X Tech
参考資料(2):実証実験報告書
参考資料(3):愛知県>感染症サーベイランスシステムの利用申請について
最後に
感染症対策におけるAI技術やデータ分析の活用は、予測精度の向上、早期警告、医療従事者の負担軽減など、多方面での効果が期待されています。また、地域密着型のサービスやリアルタイムデータの活用は、今後の感染症対策において重要だと考えます。これらの技術を有効活用し、今以上に感染症対策を万全にしていけるといいですね。