こんにちは、donutです。
あっという間に3月も後半に差し掛かろうとしています。
花粉も本格的に飛散し始めているので花粉症にも気を付けていきたいですね...
さて今回は、私達の仕事や生活に欠かせない「フォント」についてご紹介したいと思います。
フォントとは
フォントは、文字や数字、記号などの書体やデザインを表します。文書やWebサイト、各種ロゴ等で文字を表現する際、フォントが視覚的な印象を大きく左右し、読みやすさに大きな影響を与える場合もあります。
以下に、読みやすいフォントの特徴について記載していきたいと思います。
読みやすいフォントの特徴
- 文字と文字の間で適切なスペースがある
→文字同士が詰まりすぎていないことで、視認性が向上します。- 文字の形が分かりやすく表現されている
→アルファベットの「l」と数字の「1」、「O」と「0」の区別がつきやすい
フォントが望ましいでしょう。- 文字の太さが適切である
→細すぎると読みづらく、逆に太すぎても視覚的に重くなってしまうため、
バランスの良さが求められます。- 行間が広めに設定されている
→行間が狭すぎると文字が詰まって読みづらくなるため、少し広めにすることで
視覚的にも見やすさが向上します。
主に使用されるフォント
続いて、主に使用されるフォントについてご紹介いたします。
1. ゴシック系フォント
- 游ゴシック体(Yu Gothic)
→明瞭で洗練された印象のフォントです。WindowsやMacに標準搭載されており、
デジタルコンテンツでも使用されています。 - メイリオ
→Webサイト用にデザインされており、視認性の高いフォントの一つです。
2. 明朝系フォント
- 源ノ明朝(Source Han Serif)
→AdobeとGoogleが共同開発したオープンソースのフォントです。Webデザインや印刷物、
アプリケーション等でよく利用されています。 - MS 明朝
→Windowsに標準搭載された明朝体であり、主に書籍や新聞等で利用されています。
3. サンセリフ系フォント(ゴシック体)
- Helvetica (ヘルベチカ)
→世界的にメジャーなフォントであり、主に英語のフォントとして使用されています。 - Arial(エイリアル)
→Helveticaに似ており、標準的なサンセリフ体のフォントです。WindowsやMacに
標準搭載されています。
なお、上記以外のフォントについては、株式会社モリサワの書体見本ページをはじめ、
各種Webサイトで書体見本の確認が可能です。
<参考>
◆書体見本(株式会社モリサワより)
フォントの選び方について
フォントを選ぶ際は、使用目的や媒体、デザインによって異なってきます。フォントによっては
視認性や印象を大きく左右するため、場面に応じて適切なフォントを選ぶことが大切です。
主なフォント選びのポイントは以下になります。
- Webサイトやアプリケーション、プレゼン資料の場合
→ゴシック体の方が読みやすいと言われています。
前述したメイリオや游ゴシック、Arialなどが推奨されます。 - 印刷物(書籍やチラシなど)
→明朝体が適している場合が多く、源ノ明朝やMS明朝などが推奨されています。 - 企業ロゴやブランドデザイン
→各企業の個性を表現するためにユニークなフォントを選び、ブランドイメージに
合わせたものを選ぶことが重要です。
フォント利用時の注意点
なお、各種フォントを利用する際の注意点は以下となります。- デバイスや用途によって最適なフォントは変わる場合がある
→スマートフォンの小さな画面の場合、ゴシック体やサンセリフ系の方が
見やすくなる場合があります。 - 装飾的なフォントや手書き風のフォント(デザインフォント系)は読みづらくなることがある
→文字に丸みがあり、可愛らしいフォントの印象がありますが、読みやすさ<デザインを重視
したフォントが多いため、文章ではなくタイトルロゴとして使用するなど、場面に応じて
使い分けることが大切です。 - 複数のフォントを多用しすぎないようにする
→使用フォントが多くなるとデザインがまとまらず、「最終的に何を伝えたいのか?」が
分かりにくくなる場合があります。多くても2~3種類に絞った形で作成しましょう。 - フリーフォントの場合、ライセンス(著作権)に注意する
→誰でもダウンロード/商用利用が可能なフリーフォントですが、著作権があるため、
利用条件などを事前に確認することも重要です。
子供たちの読みやすさに特化したUDデジタル教科書体
UDデジタル教科書体は、デジタル教科書をはじめとしたICT教育現場に最適なフォントです。
UDは「ユニバーサルデザイン」の略称で、視覚や聴覚に障がいがある方を含め、誰でも使いやすい
デザインであることを意味します。フォントの場合、読みやすさや視認性を高め、誰でもストレスなく文章の内容を理解できることが重要な要素となります。
UDデジタル教科書体は、こうしたユニバーサルデザインの理念を基に開発されています。
主な使用シーン
UDデジタル教科書体は、主に以下のような場面で活用されています。
- 教育用コンテンツ
→教科書やデジタル教材など、小学生や視覚的に障がいがある生徒向けの教材として多く
使用されています。 - デジタル端末
→スマートフォンやタブレットなどのデジタル端末で、テキストが小さく表示されていても
視認性が損なわれないため、読みやすいフォントとして適しています。 - 公共機関や案内板
→公共施設や交通機関などの案内板でも見やすさが求められるため、UDデジタル教科書体が
利用されることがあります。
「教科書体」から学校で利用される印象が先行しますが、「文字の見やすさ、読みやすさ」に
特化したフォントである印象がうかがえました。
<参考>※株式会社モリサワより
◆UDデジタル教科書体
◆弱視の子も読みやすいよう開発、「UDデジタル教科書体」学校で活用が広がる訳
今回はフォントについてご紹介しました。
フォントには、コンテンツや書籍、Webページの見栄えを向上し、「何を伝えたいのか?」を
明確にする役割があります。視認性や可読性などを考慮しながら、目的に合ったフォントを
選ぶことが大切です。
なお、次回のブログでは「どのフォントが好まれているのか?」についてより詳しく調べて
いきたいと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。