こんにちは、riceです。
皆さんの働くオフィスに観葉植物は置いてありますでしょうか?
「緑をみると良い」「遠くの景色(山)を見ると良い」と言われるように、緑が目にとって効果的であることはなんとなく知っていますよね。
他にも何かあるはず...と調べていく中で、「バイオフィリックデザイン」というワードも目にしたので、こちらと合わせて、オフィスに置く観葉植物の効果について調べてみました。
バイオフィリックデザイン
バイオフィリックデザインとは、人間が"自然とつながりたい"とする本能的欲求を満たすために取り入れられた空間デザインのことです。
バイオフィリアは「バイオ(自然・生命)」と「フィリア(愛・友愛)」を組み合わせた造語で、アメリカの生物学者エドワード・O・ウィルソンによって提唱された「バイオフィリア仮説」に基づいた考え方です。
人間には自然とのつながりを求める欲求があり、自然に触れることで健康や幸福感を得られるというもの。これをもとに考えられた空間デザインが「バイオフィリックデザイン」です。
例としてオフィスに緑や自然光を取り入れることが挙げられ、AmazonやGoogleが大規模に導入したことでも知られています。
オフィスでの観葉植物の効果
ここからはオフィスに植物を置くことで得られる効果をみていきます。
ストレス軽減効果
国土交通省発表の、首都圏における都市開発を通じたイノベーション空間の創出資料では「植物なし」の場合のストレスを1.00としたとき、「植物あり」の空間では0.89、「植物+ハイレゾ音(高質な自然音)あり」の空間では0.76までストレス値が低下することがデータとして出されています。
出典:首都圏における都市開発を通じたイノベーション空間の創出
ポジティブな感情の向上
緑化された環境に入ると「幸せ」や「やる気」といったポジティブな感情になる反面、緑のない職場で働く従業員が職場に入る時には「不安」や「退屈」といったネガティブな気持ちになることが分かっています。
出典:ヒューマン・スペース 世界中の職場におけるバイオフィリックデザインの効果
創造性・生産性アップ
薄暗く、自然の光や緑もない職場では創造性も発揮しづらいことは想像できますよね。
植物や日光などの自然要素を取り入れた職場では、自然要素がない職場に比べると、創造性は15%、生産性は6%上昇した研究結果もあります。
出典:ヒューマン・スペース 世界中の職場におけるバイオフィリックデザインの効果
視覚疲労緩和
パソコン作業が業務の大半を占めている方も多いのではないでしょうか。
目の疲れを判断する指標の一つであるフリッカー値を測定した実験では、作業中や作業後に植物を見ることにより、視覚疲労の緩和効果がみられるという結果で出ています。
出典:観葉植物を見 ることがVDT作 業に伴 う視覚疲労に及ぼす影響
新潟オフィスの観葉植物
観葉植物といっても、色々ある種類の中から何を選んだら良いのだろう...お世話も大変そうだし...と考える方もいらっしゃると思いますので、新潟オフィスに置いてある植物とお手入れ方法をご紹介します。
ディフェンバキア
遮光の悪影響をさほど受けないことから室内における観葉植物として育てられることが多い。
新潟オフィスでは「わさびくん」と呼んで親しんでいます。(茎が生わさびに似ているから...)
お手入れ方法は週一回の水やり、黄色く変色してしまった葉があれば取り除く。というくらいです。
グズマニア
寒さには弱が、カラフルな「苞(ホウ)」が特徴で人気。
写真の上側に写っているグズマニアさんは、色づいた苞が伸びた状態です。下側は、苞も終わってきて新しい株が出てきたので、葉を取り除きながら古い株を切ったものです。
こちらの水やりは変わっていて、土ではなく、葉元の筒状になっている部分に注ぎます。
オーガスタ
暑さや寒さに強く、大きな葉が特徴。
オーガスタさんは新潟オフィスの歴史と言っても過言ではないです!
新潟オフィスを開設したときにアップした代表のブログに、まだ小ぶりなオーガスタさんが写っています。それが今や、天井に届きそうなほどに成長しています。
お手入れとしては、葉焼けしてしまったり、伸びきって床につきそうになった葉を取り除く。週に一回程度たっぷりお水をあげることです。
最後に
植物を置くことはただ単に殺風景な空間を彩るだけではなく、様々な効果があることが分かりました。
種類によって適切なお手入れ方法を調べる必要はありますが、触れ合うことで気分転換になったり、メンバー同士で様子を観察して共有するなど、コミュニケーションにも繋がるという利点もあると思います。
オフィス環境向上のために、無理のない範囲で植物を取り入れてみるということも一つですね。