こんにちは、donutです。
連日35℃超えの猛暑に気力も体力も削られる日々ですが、何とか乗り切れるよう維持して
いきたいところです...(個人的には雨も降ってほしいと願うばかりです...)
さて今回は、Twitterあらため「X(エックス)」に続く新たなSNSサービス
(Threads、Misskey、Bluesky)について調査を行いました。
これまでのX(Twitter)関連記事を読んでいただければより理解が深められると思います。
<参考>
◆TwitterAPIとは?有償化による影響とTwitterの今後について
◆タイムラインが取得できない?TwitterAPI規制について調べてみた話
Threads(スレッズ)は、Instagramを開発したMeta社が2023年7月6日にリリースした
最新のSNSサービスです。
Instagramがベースとなっていることから、ThreadsのアカウントはInstagramと共用する形に
なっています。
<参考>
◆Threads, an Instagram app(iOS版)
◆Threads, an Instagram app(Android版)
このため、Threadsでの会員登録・ログインの際はInstagramアカウントが必要です。
Instagramユーザーであれば、誰でも対象のユーザー情報を再利用する形でログインできたり、
Instagram側でフォロー中のユーザーの中から、Threads側でもフォローしたいユーザーを
選択することもできます。
なお、現時点で投稿ができるのはアプリ版のみとなり、ブラウザ版では閲覧しかできません。
(サービス開始当初は、ランダムに選ばれた投稿がタイムラインに流れる仕様となっていましたが、
7月26日以降からはフォローしたアカウントの投稿が表示されるような設定も実装されています。)
このように、豊富な機能やInstagramと連動したサービスにより、リリースから間もないにも
かかわらず、X(Twitter)のAPI制限騒動も相まって世界中で急速にユーザー数を伸ばし続けています。
企業の中ではユニクロやスターバックス、Tasty Japan等でThreadsでの運用/発信を積極的に行っています。
<参考>※すべてThreads公式アカウントになります。
◆ユニクロ
◆スターバックス
◆Tasty Japan
ただし、Threadsを利用する際はいくつかの注意事項があります。
①Threadsアカウントを削除すると、Instagramアカウントも削除されてしまう
→Threadsは、Instagramのアカウントでログインを行います。
そのため、アカウント削除の際も連動しており、どちらか片方だけを
削除することができません。
「アカウントを削除したい」となった場合は十分に注意しましょう。
②検索機能は「ユーザーアカウントのみ」が対象
→現時点で投稿内容を対象とした検索はできず、Instagramではおなじみの
ハッシュタグにも対応していない状況です。
そのため、調査したいワードを元に他ユーザーの投稿をチェックしたり、
トレンドを追うことができません。
③どんな投稿がタイムラインに表示されるのか?といった
アルゴリズムがまだ明確になっていないところがある。
→自分が見たい内容とはあまり関連性のない投稿も流れるため、
雑多にタイムラインを眺めていく方法が現状での楽しみ方になると思います。
なお、Meta社では今後もデスクトップなどで利用可能にするためのWeb版リリースをはじめ、
完全な検索機能をThreadsに追加することも明言されたため、更なるアップデートが期待されます。
<参考>
◆「Threads」検索とウェブ利用に対応 今後数週間以内に
Misskeyは、「しゅいろ」さんという人物によって開発された短文投稿型のSNSです。
短文投稿では X(Twitter)もありますが、こちらは「集権型」に対し、Misskeyは「分散型」の
SNSになります。
(分散型のサービスで他に有名な所では「Mastodon(マストドン)」もあります)
Misskeyには管理者やルールの異なったサーバー(インスタンス)が多数存在し、ユーザーは
好きなサーバーを選んで自由に参加することができます。
Misskeyのノート(投稿)の文字制限は最大3000文字であり、X(Twitter)と同様に
投稿されたノートへの返信はもちろん、他ユーザーのノートを引用したり、新しいノートとして
共有することも可能です。(リノートと呼びます)
また、文章以外にもアンケートを実施したり、画像/動画/オーディオなど任意のファイルを
添付することもできます。
ちなみに、Misskeyには X(Twitter)やInstagram、Threadsにあるような「いいね」が
存在しません。その代わり、絵文字やスタンプを使用して投稿内容に反応することができます。
スタンプをカスタマイズしたり、他ユーザーへの共有も可能です。
(個人的にはSlackの機能と似ているなと感じる部分もありました)
また、Misskeyには4種類のタイムラインが存在します。
①ホーム:自分がフォローした人の投稿が流れます。
②ローカル:自分が所属しているサーバー内の投稿が流れます
③ソーシャル:ローカルと別のサーバーでフォロー中のユーザー投稿が閲覧できます。
④グローバル(※):他のサーバーを含め、全ての投稿が閲覧できます。
(※)同じ通信規格を持ったサーバーの投稿が全て閲覧できるタイムラインです。
これを利用することで、他サーバーのユーザーをはじめ、マストドンの
ユーザー投稿の閲覧も可能です。
このうち、ローカルやグローバルについては、X(Twitter)とは比べものにならない速度
(体感的にはほぼ秒単位)でタイムラインが更新されていくため、投稿が追い切れず、
目が滑ってしまうこともあります笑
ちなみに、Misskeyのスマホアプリ版はリリースされておらず、ブラウザからのアクセスのみ
対応しています。
また、現在運用中のMisskeyサーバーについては、しゅいろさんが関わっているサーバーも
一部存在しますが、ほとんどが個人運営のサーバーです。サーバーによってガイドラインも
異なるため、登録の際は各サーバーのガイドラインを確認する必要があるので注意しましょう。
<参考>
◆Misskey(ミスキー)公式サイト
Blueskyは、2023年4月にリリースされた短文投稿用のSNSアプリです。
かつてTwitter社のCEOを勤めたジャック・ドーシー氏が開発に携わっています。
自分や他のユーザーが投稿した内容をタイムラインで見ることができるため、X(Twitter)と
似た部分もあるサービスです。
しかし、前述したAPI制限騒動の影響でBlueskyにも登録者が殺到したこともあり、
現時点では以下のいずれかの方法でしか登録できないようになっています。
①メールアドレスをウェイトリストに登録し、招待コードの配布時期まで待機する
②既に登録済みのユーザーや知り合いなどから招待用コードを送付してもらう
Blueskyは最大文字数300文字、かつ4枚までの静止画像の投稿ができます。
(動画の投稿は現時点ではできませんでした...)
投稿にはコメントやいいねを付けられるほか、リポスト(リツイート)やQuote Post(引用リツイート)
も可能です。
また、他ユーザーのフォローはもちろん、ミュート・ブロック設定も実装されているため、
現行の X(Twitter)に近い形で利用することができます。
ただ、現状では登録ユーザーが限定されていることから、災害発生時の情報収集ツールという
部分ではまだ弱いところもありますが、広告が表示されないため、他のユーザーの投稿を
ストレスなく閲覧することができるのが利点であると言ってよいでしょう。
<参考>
◆Bluesky Social(iOS版)
◆Bluesky(Android版)
今回はX(Twitter)以外のSNSサービスについてご紹介しました。
X(Twitter)で発生した問題以降、日夜様々なSNSサービスの情報が飛び交い、
「X(Twitter)から引っ越したいけど結局どこのサービスに登録すればよいのか分からない!」
「色々登録したけどなんだかんだでX(Twitter)に戻ってきてしまう...」など、SNSをめぐって
様々な思いを抱くユーザーが多くいるなと感じています。
情報収集をはじめ、ユーザーとの交流ツールとして台頭するSNSサービスも増えつつあることから、
今後 X(Twitter)一強体制が揺らいでしまうのではないか...と感じた調査になりました。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。