こんにちは
実は2年近く東南アジアのラオスという国にいました。コロナ禍の影響のために3月下旬に緊急帰国し5月末より心機一転、新潟で働いております。20年前に新潟で働いていたこともあり、縁を感じております。
ラオスでは、JICA海外協力隊でPCインストラクターとして不発弾除去の政府団体組織に属しPCの操作を教えたり、ネットワークの改善などをしていました。
日本には社会問題といわれる事(少子・高齢化、福祉など)を抱えていますが、東南アジアに住んでいると日本では問題視されそうな事でも東南アジアなど現地の人々は楽しく幸せそうに暮らしています。解決しなければならない問題に正解って無いのではと思ってしまう事が多々ありました。なぜだろうと考えていると、福祉が充実していなくても周りが助けるてくれる環境なんですよね。待機児童問題にしても、家族や親せきで子供の面倒も見てくれますし、急遽預けるところが無くても職場に連れて来て誰かが面倒見ていたりします。とはいっても同じような社会環境が明日から構築できるはずはなく、どこかで誰かが大変な思いをしているですよね。そういった問題を少し可視化して分かりやすくできないかと今回は、待機児童問題である保育園の空き状況を可視化してみました。公開されている新潟市の情報をスクレイピングしてTableau を使って可視化した流れを紹介したいと思います。
1.Octoparseでスクレイピング
Octoparseはノンプログラミングでサイトの情報を取得することができます。細かな設定もできて、10タスクまでは無料で利用可能です。URLを指定すると下部に画面が表示されるので、取得したいデータを選択したり、クリックして次の画面を表示させるようにできます。興味ある方は下記のURLでご確認ください。
①URLを設定して抽出した情報を選択
②抽出開始ボタンで出力すると以下のようにデータ取得ができます。
(CSVやEXCEL形式で好きな形で出力できます。)
2.Tableau で可視化
Octoparseで取得したデータをTableauに読み込みをして、以下のように可視化してみました。実際は住所情報が必要なので郵便番号の情報を取り込んでます。
上の図は、新潟県全体での公立と私立の保育園を青と赤で色分けして地図上にマッピングした状況です。下の図は、新潟市の保育園の空き状況を年齢別で表示しました。赤は受け入れ不可、オレンジは1~3名まで入園可能、緑は4名以上入園可能となります。
新潟市全体では、0歳~2歳の入園が厳しい状況で年齢があがるほど入園可能な施設が多くなっていくことが分かります。文字の羅列や表では分かりにくい状況でも、地図上に出すことや色分けするなどの工夫で把握しやすくなります。何かが問題だけど具体的に分からないといった事も各カテゴリーごとで可視化することで問題がどこかなのか重点的に分かり定義しやすくります。
ユーザの目線(ここでは市民)からは、どこの施設が空いていて問い合わせたらよいのか、住む場所を考えたり利用者が負担、不安を軽減してあげられることが出来るのではないかと思います。このように企業や社会の中で問題がどこにあるのか可視化し課題として次の行動へ移していくことへ手助けできないかと考えています。
次回は、高齢者施設の状況に焦点をあてて紹介したいと思います。
興味のある方は、こちらの記事もどうぞ宜しくお願いします。
それでは、また次回。