こんにちは、donutです。
春爛漫な天気が多くなり、新潟県でもようやく桜が開花して見頃を迎えました。
例年より遅い開花ではありましたが、近所で満開になった桜を見ると
心が躍るような気持ちになってしまいます笑
さて、先日弊社CEOのISAOさんがこんなことを仰っていました。
「ドメインエキスパートが企業内DXを推進する鍵になる」
そもそも企業のDXを推進する要素となり得る「ドメインエキスパート」は
具体的にどのようなものなのか?今回はこちらについて触れてみたいと思います。
「ドメイン」と聞くとホームページやメールアドレスの作成時に必要な
「インターネット上の住所(○○○.comなど)」のイメージが先行しますが、
「領域」や「フィールド」を意味する言葉としても使用されています。
そんなドメインエキスパートは以下のような人物を示しています。
・特定の領域または情報に優れ、対象分野に対する知識を多く有している。
また、他の人へ専門的な知識を提供し、設計と内容に矛盾が無いようチェックする
インファレンス能力(※)に優れた人物。
(※)物事の真偽を推論し、判断できる能力のこと。
かいつまんで言うと「今自分が行っている業務に関する知識と経験を誰よりも有している人」になります。
企業によっては「内容領域専門家」や「ドメインスペシャリスト」と呼ぶところもあるようです。
ソフトウェア開発の場合、製品設計時に必要不可欠な専門知識を「ドメイン知識(※)」と称し、
製品の開発や所属メンバーのスキルや生産性を向上させる役割を担っています。
(※)解析しようとしている特定の分野や業界に関する知識や知見、トレンドなどの情報を示します。
日本でも2021年にデジタル庁が発足し、DX推進が積極的に行われていますが、
純粋なデジタル技術だけではDX化を推し進めることは難しいのではないかと考えています。
過去にdonutが更新した下記の記事でも「行政とDX」というテーマで触れましたが、
「DXは何から始めれば良いのか分からない」「有効なDXの進め方が分からない」といった
企業からの意見も散見されています。
そこで、DX推進においても、前述したドメインエキスパートの存在が重要になるのではないでしょうか。
DXはプロジェクトに参画しているメンバーの理解があってこそ実現するため、
コンサルティングや人事労務対応など、各業界の知識に特化したメンバーがいれば、
普遍化したソリューションとしてソフトウェアに落とし込むことが可能です。
しかし、単にドメイン知識を有した人がいるだけでは、ドメインと顧客の課題を
正しく関連付け、解決に導くことは困難を極めます。
ドメインエキスパートが持つ知識を意識的にメンバーへ共有し、
スキルとして根付かせることで、初めて目的達成に大きく近づくものと考えます。
顧客の事業や特性を理解し、適切な課題や解決策を提示できる
「ドメインエキスパート」は、DXのけん引役になると言えるでしょう。
ドメインエキスパートはあまり聞き慣れない言葉でしたが、自身の業務を始め、
様々な業界において知識と経験が活かされ、密接に繋がっていることを知ることができました。
ソフトウェア業界におけるドメインエキスパートは、専門性を持つ人達にとっても
選択肢の一つになると思いますが、「プログラミングができます」「○○の技術に詳しいです」のまま満足せず、
その技術を生かすために勉強会を開催して知識を共有したり、自身の適性に基づいて
「自分自身のドメイン」を見定めながらより知識を深めていくことも重要だと実感しました。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。