インサイトラボ新潟Blog

SaaS製品について考えてみた話

作成者: donut|2022年4月11日

こんにちは、donutです。

4月になり、新年度がスタートしました。
真新しいスーツや制服に身を包み、どこか緊張した面持ちで会社や学校へ向かう人も多く、新鮮味を感じますね。

さて、話は少し戻ってしまいますが、新潟県が主催する以下のセミナーへ参加してきました。

デジタル化推進セミナー「令和3年度SaaS利用促進業務 成果報告会」

新潟県では、中小企業のデジタル活用の推進を目的とした県内企業や団体へSaaSの利活用を支援する事業を行っています。
今回のセミナーでは、参加企業様の取組みの成果紹介と合わせて、
「中小企業がデジタル化を進めるためのポイント」を各企業の代表者の方より解説いただきました。

今回は、上記テーマに関連して「SaaS」について触れてみたいと思います。

SaaSとは?

SaaSは「Software as a Service」の略で「サース」もしくは「サーズ」と呼ばれています。
サービス事業者が提供するクラウドサーバーにあるソフトウェアを、
インターネット経由でユーザーが自由に利用できるサービスです。
「既に完成されており、かつ様々な機能を有したアプリケーションを使いたい」
という要望に応えてくれるサービスと言っても良いでしょう。

そんなSaaSの主な利点としては以下になります。

 ①インターネット環境があればどこからでもアクセスできる。

  ソフトウェアはクライアントのアカウントごとに提供されているため、
  オフィスのみならず、自宅や外出先からもアクセスが可能です。
  また、デバイスが異なっていても、同一アカウントであれば
  サービスの利用が可能であるため、昨今のリモートワークを始めとした
  働き方にも大きな影響を与えています。

 ②ユーザー側での管理が不要となり、費用負担を抑えながら事業運営ができる。

  自社開発やパッケージ型のソフトウェアの場合、環境構築から最新バージョンへの更新、セキュリティ対策は
 すべてユーザー側での対応が必要になります。

  しかし、SaaSではサービスを提供する事業者側で環境構築やバージョンアップを行うため、セキュリティの面でも安心です。
  また、月額制で使った分の料金だけの支払いとなるため、
  コストが限られた企業でも安く抑えながら事業運営に取り組むことができます。

SaaS製品について

 今回参加したセミナーの中で、新潟県内の9つの事業者に対して
 以下のSaaS製品の導入・活用サポートが行われました。

 ・ANDPAD
 ・LINE WORKS
 ・Microsoft Teams
 ・kintone(キントーン)

 こちらの製品について少し紹介させていただきたいと思います。

  ANDPAD(アンドパッド)
  ・建築、建設業に特化した施工管理アプリです。
   チャットや現場確認。案件管理等、施工現場で必要となる機能が使用可能です。
   また、国土交通省が運営するNETIS(新技術情報提供システム)にも登録されており、
   新築やリフォーム、商業建築などの建設現場で、スマートフォンアプリを中心に
   利用されています。

  ◎LINE WORKS

  ・今やコミュニケーションツールとして欠かせないものとなったLINEを開発した
   ワークスモバイルジャパン株式会社が提供する企業向けのクラウド型ビジネスチャットツールです。
   LINEのような操作感でありながら掲示板やトークなど、
   ビジネスの面からサポートするための様々な機能が搭載されています。

  ◎Microsoft Teams

  ・Microsoft社が開発したMicrosoft Officeや365アプリと連携が可能なグループウェアです。
   チャットやビデオ会議、ファイル共有やスケジュール共有の機能を有しており、複合的なコミュニケーションを可能としています。
   チャットはSlack、ビデオ会議はZoomなど、用途ごとに別のツールを立ち上げる必要がないことが利点です。

  ◎kintone(キントーン)

  ・サイボウズ株式会社が提供するクラウドサービスであり、
   自社の業務に合わせたアプリを簡単に作成することができます。
   また、膨大なデータを管理し、複数の社員との情報共有を可能としているため、
   データとプロセス管理、コミュニケーションが一体化された業務アプリになります。

SaaS製品を導入した企業の所感

新潟県からのサポートを受け、SaaS製品を導入した企業の結果や感想として
以下が報告されていました。

・今までアナログで行ってきた進捗管理をデジタル化し、業務の効率化及び省略化につながった。

・ITに対して苦手意識を持つ従業員にも受け入れられやすかった。

・従業員の間で「一人では難しいけれど、皆でツールを触ってみることはできる」という
 積極的なアクションにもつながり、コミュニケーションの活性化を促進できた。

主に「コミュニケーションの活性化」や「業務効率化」についての評価が高く、
各SaaS製品の利点が活かされているなと感じました。

なお、前述したSaaS製品のうち、弊社では「Kintone」を導入しています。
日報や週報など、日々の業務を報告するためのアプリをはじめ、
総務関連の申請もKintoneがあれば問題ないと言って良いほど社内で重宝されています。
また、「○○の申請方法について総務へ質問したい」といった場合にも、
質問アプリから類似の内容があるか調査したり、担当者へ質問することも可能なため、
個別に問い合わせを行わずとも解決できてしまう所も利点です。

各企業がSaaS製品を導入する理由(わけ)は様々ですが、根底には「業務の効率化」や「コミュニケーションの活性化」があり、
DX推進とあわせて積極的に取り組まれていることを今回のセミナーで改めて理解することができました。

また、ITの知識にあまり明るくない従業員に対しても決して置いてけぼりにせず、
ITに強い人達の知識を借りたり、社内でマニュアル等を作成して情報を共有し、
従業員全員でデジタル化への一歩を進んでいくという各企業の姿勢に感銘を受けました。

便利なSaaS製品が多くあるからこそ、IT技術に長けた人たちだけで使うのではなく、
トライアンドエラーのハードルを低くすることで、全員で共有できる環境を整えることも
重要だと感じられたセミナーでした。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。