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貸出・返却がインターネットでもできる!電子図書館についてご紹介

作成者: donut|2022年11月21日

こんにちは、donutです。

11月も半分が過ぎてしまいました。あと1ヵ月で2022年も終わるという事実に驚いていますが
引き続き体調に気を付けながら年末まで日々を過ごしていきたいですね。

さて今回はDX化で注目を集めつつある「電子図書館」についてご紹介したいと思います。

電子図書館とは?メリット・デメリットについても解説

「電子図書館(オンライン図書館)」は、インターネットを通じてデジタルデータの
出版物である「電子書籍」を無料で借りられるサービスであり、
各都道府県の公立図書館や大学等で導入されています。
ちなみに、新潟市の図書館でも2022年3月より電子図書館のサービスを開始しています。

<参考>
にいがた市電子図書館

昨今のコロナ禍の影響でリアルの図書館が休館されてしまった場合でも、
電子図書館はいつでも開館しています。そのため、利便性から導入を決めた自治体も多いようです。
そして、導入した図書館での評判を聞き、さらに周辺の図書館も導入を検討し始める...
といったパターンもあります。いわば口コミのようなものですね。

そんな電子図書館には主に以下のメリット・デメリットがあります。

 <メリット>
 ・図書館へ直接訪れる必要がなく、24時間365日いつでも利用できる
  →オンライン上でいつでも「検索・貸出・返却」が可能になるため、
   実際に図書館へ出向く必要がありません。そのため、仕事が多忙な人や
   子供がまだ小さく、気軽に図書館へ行けない人でも簡単に読書を
   楽しむことができます。
   また、貸出期限を過ぎると自動で返却されるシステムになっているため、
  「本の返却を忘れた!」といったリスクがないこともメリットと言えるでしょう。


 ・文字拡大機能や音声読み上げ機能が備えられている
  →後ほどご紹介する視覚障がい者向けのサービスにも関連しますが、
   文字の大きさを自由に変更できたり、音声で読み上げる機能が備わっている
   書籍もあるため、高齢者や障がいのある方でも使いやすくなっています。
   また、図書館側にとっても書籍の紛失や破損といったリスクがない点も
   メリットです。

 <デメリット>
 ・図書館の運営において導入コストが大きくなる可能性がある
  →多数ある書籍の電子化には大きなコストが必要になるため、
   図書館の規模によっては導入のハードルが高くなってしまう場合があります。

 ・貸出し可能な電子書籍の冊数や端末の数が不足する場合がある。
  →徐々に導入が進む電子図書館ですが、サービス提供には電子化が不可欠であり、
   それに対するコストもかかってきます。また、電子書籍の数や種類、
   利用可能な端末の数がまだ十分に備わっていない所もあります。
   特に、パソコンやスマートフォンを持っていない人へ
   貸し出す際の専用端末の数も限られているのが現状です。

「あの本が読みたいけど図書館が遠い」「子供が○○の絵本を探しているけれど時間が...」という
状況でもいつでもどこでも利用できるのは非常にありがたいですね。

視覚障がい者でも読書の楽しみを

視覚障がい者と読書の架け橋となっているサービス「サピエ」をご存知でしょうか?
「サピエ」は視覚障がい者を始め、自分の目で文字を読むことが困難な人に対して、
書籍だけではなく、様々な情報を点字や音声データなどで提供しています。

 <参考>
 ◆サピエ

 ◆点字・音声・電子データで読む喜びを。視覚障害者の「読書」を支えるサピエ図書館
  (日本財団HPより)

視覚障害は誰もがなり得る可能性のある病気です。だからこそ現状を知り、支援の仕組みを
広げることが重要であると同時に、「ハンデに左右されずに読書を楽しんでほしい」というサピエの理念は、「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化」に通じるものがあると思います。

コロナ禍がきっかけで増えた電子図書館は、これまでの「読書」という行為が
純粋に便利になるというだけでなく、「読みたい」「知りたい」という欲求に対して簡単に
アクセスできる仕組みへと大きく変化する可能性を秘めているなと感じました。

リアルの図書館と電子図書館が共生することで、誰もが「読みたい」と思える本に出会い、
触れあう機会が増えることを期待したいですね。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。