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DX推進パスポートとは?

作成者: sauce|2025年1月08日

こんにちは、sauceです。

今回はDX推進パスポートについてです。

先日IPAのサイトでたまたま目に入り、調べてみると「あれ、私このDX推進パスポートもらえちゃうのでは?」と、そのまま使い道など深く考えずとりあえず発行依頼してみました(もらえるものはもらっとこうの精神)。

そんな経緯で、せっかくですのでこちらでも情報整理してみたいと思います!

 

DX推進パスポートとは

 

「DX推進パスポート」は、DXを推進するプロフェッショナル人材となるために必要な基本的スキルを有することを証明するデジタルバッジです。

発行に費用がかかるものではありませんし、発行依頼も5分あれば終わってしまう簡単なものとなっています(Webサイトで合格者ID等の必要事項とアンケートに回答する程度)。申請から発行までは1ケ月程度かかりますが、登録したメールアドレスにメールが届き、メール内に記載されたリンクからデジタルバッジを受領できる仕組みです。

今年の1月から新たに開始された取り組みで、発行元はデジタルリテラシー協議会という官民連携の会議体です。協議会はDX推進パスポートについて以下のように説明しています。

経営者層を含む全てのビジネスパーソン・新社会人がデジタルを「使う」ためにはITの知識が必要です。さらに、企業や組織のDXを推進する人材として活躍するためには、IT知識に加えて、デジタルを「使う」と「作る」領域を行き来するためのデータサイエンスとAIの知識がより深く重要となります。そこで当協議会は、DXを推進する人材を目指す方向けに、「ITパスポート試験」、「DS検定リテラシーレベル」、「G検定」、の3試験全てに合格することを推奨するため、「DX推進パスポート」を新たに定義しました。

引用:https://www.dilite.jp/passport

DX推進パスポートには3試験の合格数に応じた7種類のデジタルバッジが用意されており、どれか一つでも合格していれば該当のデジタルバッジを発行できます。

※ ITパスポート試験のみ2021年4月以降の試験を受験し合格された方が対象となりますのでご注意ください。

引用:https://www.dilite.jp/passport

 

DX推進パスポートが証明するもの

 

DX推進パスポート取得により、「DXを推進するプロフェッショナル人材となるために必要な基本的スキルを有することを証明する」とのことですが、それは具体的にどういったスキルなのでしょうか?

DX推進パスポートの発行元であるデジタルリテラシー協議会は、ITパスポート試験」を主催する独立行政法人情報処理推進機構(IPA)、「DS検定リテラシーレベル」主催の一般社団法人データサイエンティスト協会(DS協会)、「G検定」主催の一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)の3団体から成ります。

デジタルリテラシー協議会は、各々の試験分野でもある「IT・ソフトウェア領域」「数理・データサイエンス領域」「AI・ディープラーニング領域」の3領域において、全てのビジネスパーソンが持つべきデジタル時代の共通リテラシーを「Di-Lite」と定義しています。

引用:https://www.ipa.go.jp/pressrelease/2023/press20240131.html

また、デジタルリテラシー協議会は、DX推進人材(=DX推進パスポート取得者)について以下のように定義しています。

DX推進人材(=DX推進パスポート取得者)の定義

DX推進を行う職場において、チームの一員として作業を担当する人。DXを推進するプロフェッショナル人材となるために必要な基本的スキルを有する。

ここでの「DX推進人材」には、外部専門家や社内システム部のようなITリテラシーの高い人達だけでなく、DX推進を行う現場の担当者や作業者も含まれています。

そうしたDX推進人材に必要な基本的スキルが、「Di-Lite」= 3領域の知識を兼ね備えた共通リテラシーを持つことです。

DX推進人材には、デジタルを「使う」だけでもなく、「作る」だけでもなく、その両方を行ったり来たりするための知識が必要であり、それこそがDX推進パスポートで証明できるものになります。

  

引用:https://www.dilite.jp/passport

 

実際に発行依頼してみた

 

インサイトラボは社員全員がITパスポートを取得しており、私も20217月に取得していました。

ITパスポートのみ20214月以降の試験合格が対象とのことで、ぎりぎり対象期間内だったことに安堵しつつ「DX推進パスポート1」の発行を申請してみました。

こちらWebサイトから申請画面に進み、必要事項と簡単なアンケートに回答していきます。

アンケートは「学び」に関する内容で、どういったきっかけや環境があれば自律的な学びを進められるか、また所属会社に資格取得の褒章措置など学びを支援する仕組みがあるか等の設問が56個あったと記憶しています。

説明書きにあった通り、必要事項入力からアンケートも含めて5分もかからず申請することができました。大変なことは何もなく、強いて挙げるとすれば3年前の自分の合格者IDを確認することくらいでしょうか…?昨年引っ越したこともあり、久しぶりに合格証をクローゼットから掘り出してきたので、年末大掃除の意味も込めて過去の資格やら免許やらの書類を整理する良い機会になりました。笑

 

以上、DX推進パスポートについてでした。最後まで読んでいただきありがとうございました!