こんにちは、donutです。
気が付けばあっという間に8月に突入してしまいました...
体温超えの暑さが続く地域もあるため、引き続き熱中症には気を付けましょう。
今回は、弊社でも導入を開始した「Copilot for Microsoft365」についてご紹介したいと思います
Copilot for Microsoft365は、OpenAIの大規模言語モデルであるLLM(※)をMicrosoft365のアプリ
(Word/Excel/PowerPoint/Teams/Outlookなど)へ組み込み、業務効率化を可能とした
生成AIアシスタントです。
2023年6月にMicrosoft社より発表され、同年11月より法人向けの提供が開始されました。
(※)ChatGPTやGeminiといった生成AI系サービスの基盤となる技術です。
Copilot(コパイロット)は「副操縦士」を意味しており、Microsoft365のアプリに搭載された
様々な機能を活用し、ユーザーの代わりに自動で業務を行う...といったことも可能です。
<参考>
◆Microsoft Copilot for Microsoft365の概要(Microsoftより)
また、INSIGHT LABでも「Copilot for Microsoft365」の検証を開始しました。
Copilotの導入に伴い、社内で検証希望者を募り、利用にあたっては別途生成AIの利用ガイドラインを
定めています。
Copilotでは、Copilot For Microsoft 365の他にも様々なプランから選ぶことができます。
【個人向けプラン】
プラン名 | 主な機能やサービス |
Microsoft Copilot | LLMやAIを活用した検索/コンテンツ作成が可能です。Microsoft365のアプリとの 連携を想定していない場合、こちらでも活用することができます。 |
Microsoft Copilot Pro |
Microsoft Copilotの機能に加え、Microsoft365のアプリの利用が可能です。 |
<参考>
◆Microsoft Copilot Pro(Microsoftより)
【法人向けプラン】
プラン名 | 主な機能やサービス |
Microsoft Copilot 商用データ保護 | LLMやAIを活用した検索/コンテンツ作成に加えて、 商用データの保護が有効となります。これにより、 Microsoft社のシステムに回答が保存されず、モデル学習にも利用されないプランとなります。 |
Microsoft Copilot For Microsoft 365 | 前述した各プランの機能に加え、Microsoft365アプリでもあるTeamsとの連携が可能となります。また、セキュリティが強化されているため、法人向けに特化したプランと言って良いでしょう。 |
<参考>
◆Microsoft の概要 Copilot(Microsoftより)
◆一般法人向け Copilot for Microsoft 365(Microsoftより)
Copilot for Microsoft 365では、各アプリで以下の機能が利用できます。
①Word
文書作成ソフトでお馴染みのWordでは、ユーザーが作成した文章の体裁を
整えたり、テーマに沿って自動で文書作成を行うこともできます。
以下は「デジタルトランスフォーメーションについて」をCopilotへ指示した際に
作成された文書となります。
<参考>
◆Word の Copilot へようこそ(Copilot Labより)②Excel
表計算ソフトでお馴染みのExcelでは、グラフの作成もできるため、
営業会議の資料や決算書の前年比較などにも活用されています。
ExcelとCopilot for Microsoft365を連携すると、売上データの分析が可能です。以下はサンプルの売上表を元にデータ分析をCopilotへ指示した際に生成された
データとなります。
特定の分析情報をクリックすることで、新規でシートが作成されます。
関数に詳しくない人でも自由に表を作成/計算が可能となるため、使い方次第で便利な機能とも言えるでしょう。
<参考>
◆Excelでの Copilot(Copilot Labより)③PowerPoint
プレゼンテーションの作成に特化したPowerPointでは、以下を生成することが
できます。・〇〇に関するスライドを作成
→指定したテーマに関連したスライドを作成することができます。
・次のファイルからプレゼンテーションを作成する /ファイル
→OneDriveにあるWordファイルをもとにしたスライドの作成が可能です。以下は「新潟県について」をCopilotへ指示した際に作成されたスライドです。
スライド作成後でも、デザインを自由に変更することが可能です。
<参考>
◆PowerPointでの Copilot(Copilot Labより)
Copilot for Microsoft 365では、自社のデータを第三者に見られないようにアクセスを秘匿する
仕様になっています。
大規模言語モデル(LLM)は、プライバシーが保護された状態で自社のビジネスデータへ接続します。
また、入力したデータが大規模言語モデルの学習に利用されることなく、情報漏洩のリスクを
軽減することが可能です。
また、Microsoft社では2024年4月1日に生成AIを利用したセキュリティ運用サービスである
「Microsoft Copilot for Security」の一般提供を開始しています。
このサービスにより、セキュリティ担当者の効率性と対応力を向上させ、マシンの速度や規模感等で
セキュリティ成果の向上が期待されています。
主な機能としては以下があります。
①インシデント対応
→セキュリティアラートを簡潔に要約し、迅速な対応を支援します。
②脅威の特定
→潜在的な脅威を特定し、分析能力を提供します。
③有効な情報収集
→グローバルな情報収集機能を活用し、セキュリティ体制を強化します。
④スクリプトのリバースエンジニアリング
→マルウェア解析作業を効率化し、攻撃者の行動を理解する際に役立てられます。
<参考>
◆Microsoft Copilot for Security(Microsoftより)
今回はCopilot for Microsoft365についてご紹介しました。
生成AIについては発展途上な部分もあるため、提供された情報がすべて正しいとは
限らない点もあります。
しかしながら、情報の正誤性や成果物に対して責任を持つことも重要ですが、業務効率化や生産性の向上に貢献できる所もあります。
Copilot for Microsoft365は今後もより発展していく可能性も見込めるため、
「まずはお試しで使ってみよう」から始めてみても良いかもしれませんね。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。