こんにちは、riceです。
2026年9月、Anthropic社がClaudeの「Cowork」と「チャット」を1つに統合すると発表し、現在アカウントごとに順次切り替わりが進んでいます。
Coworkでパソコン内のフォルダを読ませる使い方をしている方は多くいらっしゃると思います。私もその一人で、「統合されたらフォルダは今まで通り扱えるのだろうか」と気になったので調べてみました。
今回は、Anthropic社の発表とヘルプ記事をもとに「何が変わったのか(特にローカルフォルダの扱い)」「いつから、どのプランで変わり始めているのか」を整理します。
(なお、情報は2026年10月26日時点のものです。)
2026年9月16日、Anthropic社は次のように発表しました。
"Starting today, Claude Cowork and chat are merging into one Claude."
(本日から、Claude Coworkとチャットは1つのClaudeに統合されます)
これまでは普通の質問をするチャットと、複数の手順をこなすCoworkを、使う側が意識して使い分ける場面がありました。
統合が反映されたアカウントでは、会話の内容に応じてClaudeが必要な機能を使ってくれる形に変わっています。Coworkで使っていたチャット、プロジェクト、コネクタ(外部サービスとの連携)、スキルは、統合後もそのまま残り、続きから使えます。チャットだけを使っていた方も、Pro・Maxでは特別な設定は不要とされています。
先に要点をまとめます。
ローカルフォルダは引き続き使える。ただし、作業の実行環境(ファイルの読み書きやプログラムの実行を行う場所)が、パソコンからクラウドに変わっている。
Pro・Maxでは、新しいタスクはクラウド(Anthropic社のサーバー)で動くのが基本になり、パソコン内のファイルは、デスクトップアプリを通して読み込む形に変わった。
デスクトップアプリを閉じると、タスクは続いてもパソコン内のファイルは読み込めなくなる。
ここで言う「実行環境」は、AIモデルそのものではなく、Claudeの指示を受けて実際に作業を進める部分を指しています。具体的には、次のようなものです。
作業の進行を管理する仕組み
フォルダ内のファイルの読み書き
プログラムの実行
従来のローカル方式では、これらがパソコン上で行われ、プログラムは専用の仮想マシンの中で動いていました。クラウド方式では、Anthropic社のサーバー上にある、セッションごとの一時的な隔離環境で行われます。
従来のCoworkには、パソコン上でタスクを実行する「ローカル」の使い方がありました。設定には「Only on your computer(このコンピューター上だけで実行)」という項目があり、ファイルの読み書きやコードの実行を、パソコン上で行わせることができました。
この項目は2026年10月6日に削除され、ProプランとMaxプランでは、新しいCoworkのタスクはすべてクラウドで実行されるようになり、実行場所も選べなくなりました。なお、10月6日より前に始めたタスクは、ローカルのまま最後まで続けられます。
ローカルフォルダとは、自分のパソコンの中にあるフォルダのことです。
今回の変更で、Coworkが動く場所が「自分のパソコン」から「クラウド(Anthropic社のサーバー)」に変わりました。それに伴い、パソコン内のフォルダにあるファイルの使い方も変わっています。
これまで:作業の実行環境がパソコン上にあった
ファイルの読み書きなどがパソコン上で行われていたため、接続したフォルダ内のファイルを、パソコンの中でそのまま読み書きできました。
現在:作業の実行環境がクラウドにある新しい方式
作業の実行環境がパソコンの外(Anthropic社のサーバー)にあるため、パソコン内のファイルを直接見ることはできません。そこで、デスクトップアプリを通して、接続したフォルダ内のファイルを使います。接続したフォルダだけが対象になる点は、これまでと共通です。
新しい仕組み押さえておきたいのは次の2点です。
接続していないフォルダのファイルは、Claudeからは使えない。
クラウド側のタスクがファイルを必要としたときに、必要なファイルのコピーが取得される。
デスクトップアプリが閉じていると、Claudeはパソコン内のファイルを取得できなくなります。タスク自体はクラウドで続きますが、パソコンには届かない状態になります。これは、ローカルのMCPサーバー(外部ツールとつなぐ仕組み)やブラウザ操作(Claude in Chrome)、コンピューター操作も同じです。
さらに、作業の実行環境がクラウドにあるため、デスクトップアプリ経由で開いたローカルファイルはパソコン内にとどまらず、Anthropic社のサーバー上で処理されると説明されています。機密性の高い資料を扱う場合は、社内のルールと照らし合わせて確認しておきたいところです。
パソコン上でだけ実行したい新しいタスクには、デスクトップアプリ内のClaude Codeを使う方法が、ヘルプ記事に記載されています。Claude Codeはコンピューター上で動き、フォルダと履歴もそこに保持される、と説明されています。
時期とプランは、次のとおりに整理できます。
【Pro・Max】:2026年9月16日の発表後、数週間かけて順次提供。新しいCoworkのタスクをクラウドで動かす変更は、10月6日に反映。
【Team・Free】:発表では「soon(近日中)」とされている。(ヘルプ記事では、Web・モバイル版と、チャットとCoworkの統合がベータ版として提供されていると記載)
【Enterprise】:ベータ版として提供されていて、管理者が「Chat and Cowork unified(beta)」の設定を有効にすると使える。
なお、チャットとCoworkが1つになった新しい画面への切り替わりは、同じプランでもアカウントごとに時期が異なるようです。入力欄に「チャット」と「Cowork」の選択肢がまだ残っている場合は、切り替わり前の状態とされています。ただし画面の切り替わりとは別に、ProとMaxでは10月6日から、新しいCoworkのタスクがクラウドで実行される変更が入っています。
おわりに
今回は、CoworkとチャットのClaudeへの統合について、ローカルフォルダの扱いを中心に整理しました。
調べる前は「フォルダを扱えなくなるのでは」と心配していましたが、実際には「扱えるが仕組みが変わった」と分かり、少し安心しました。
ヘルプ記事はまだ更新が続いているようなので、最新の情報を確認しながら使うのがよさそうです。私も引き続き、情報を追っていきます!
参考資料:Anthropic「Claude Cowork and chat are now one Claude」
参考資料:Anthropic「Use Claude Cowork on web, desktop, and mobile」
参考資料:Anthropic「What to expect with Claude Cowork in the cloud」
参考資料:Anthropic「Claude Cowork architecture overview」
参考資料:ITmedia NEWS「Anthropic、Claudeの『チャット』と『Cowork』を統合 資料作成の『Docs』『Slides』も」