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AWSを検討される皆様へ─サービスの概要や学習コンテンツをご紹介─

作成者: donut|2024年5月20日

こんにちは、donutです。

GWがあっという間に過ぎ去ったかと思えば5月も後半に差し掛かり、
月日の流れの早さを感じながらキーボードを叩いています。

そんな今回は、昨今注目を集めているクラウドサービスである「AWS」についてご紹介したいと思います。

AWSとは

AWSは「Amazon Web Services」の略称で、企業向けのクラウドサービスであり、ECサイトで
有名なAmazon社が提供しています。

サーバやデータベース、ストレージなどのサービスがクラウド上で提供されており、必要なものを
個別に利用することができます。
近年では、自社にサーバーや機器を設置せず、クラウドサービスを利用する企業が増加しています。

クラウドサービスの登場以前はオンプレミス(※)が中心でした。
(※)サーバーを利用したい場合、自社の建物にサーバー機器を設置して利用する運用形態です。

オンプレミス運用で課題となっていた「サーバー機器を購入・継続して管理する」、
「設置スペースの確保」といった作業は不要となり、インターネット経由でクラウドサービスに
接続すれば、即座に必要なサーバーのリソースを使用することができます。
クラウドサービスの登場によって、様々なサービスが迅速かつ手軽に利用できるようになりました。

<参考>
AWSとは(Amazonより)

AWSのメリット・デメリット

そんなAWSには以下のメリット・デメリットがあります。

<メリット>
①コストの削減
 初期費用が不要であることや
導入コストが低いため、個人でもサービスの利用が
 可能です。

②セキュリティの充実
 AWSが提供するセキュリティサービスを利用することで、より強固な
 セキュリティ体制を確保することができます。

③カスタマイズ・拡張性
 各企業の規模に応じて稼働サーバー台数の変更ができたり、CPUやメモリ、
 ストレージサイズの変更も可能です。

④災害対策
 AWSでは、重要なITシステムを短時間でバックアップ・復旧できるサービスを
 提供しているため、インフラを物理的に別の場所へ準備する必要がありません。
 また災害復旧のためのソリューションも提供されているため、DR対策(※)や
 BCPにも有効です。
 (※)「Disaster Recovery」の略称で、災害時に事業を復旧するための対策です。
   
<参考>
バックアップ・災害対策での AWS 国内導入事例 
 Powered by AWS クラウド

 

<デメリット>
①利用料金が変動しやすい
 導入コストが低いAWSですが、従量課金制のため、利用したサービスや
 リソース量に応じて料金が変動します。AWSでは多くのサービスや機能が
 有料で提供されており、追加料金が発生する場合も想定されるため、
 利用料金の予測が難しい場合もあります。

②カスタマイズできる範囲に制限がある
 AWSでは多くのサービスを提供していますが、各サービスの機能や設定に
 制限がある場合があり、要件によっては細かいところまでカスタマイズできず、
 自由度が低くなる可能性があります。

 

主要なAWSサービス

AWSでは100以上のサービスが利用可能ですが、その中でも主要なサービスは以下になります。

◎Amazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)
 Amazon EC2は、必要に応じてスペックが変更可能な仮想サーバーを
 作成・利用できるサービスです。
 従量課金制のため、利用容量やアクセス量によって料金が自動的に変化します。
 AmazonEC2では、利用料に応じて流動的に料金が変化するため、余分なコストを
 抑制することができます。
 また、仮想サーバーを複数作成した冗長化やハードディスク・メモリといった
 スペック変更についても、画面上の操作で柔軟に設定することができます。

<参考>
Amazon EC2

◎Amazon S3(Simple Storage Service)
 Amazon S3は、AWSのオンラインストレージサービスです。
 データをクラウド上に保管し、いつでも閲覧や編集が可能であることはもちろん、
 99.999999999%(イレブン・ナイン)という非常に高い耐久性も備わっているため、
 データ消失の可能性が低いことも魅力の一つです。

<参考>
Amazon S3

◎AWS Lambda(ラムダ)
 AWS Lambdaは、イベント発生に応じて任意のプログラムを実行できる環境を
 提供するサービスです。
 AWS Lambdaを使用することで、サーバーなしで任意のプログラムや
 アプリケーション、サービス等を実行することができます。
 ユーザーはプログラムコードを用意し、Lambdaへ設定するだけでプログラムの
 実行が可能となります。
 従量課金制ではありますが、100万リクエストまでは無料で利用できます。

<参考>
AWS Lambda

◎Amazon RDS(Relational Database Service)
 Amazon RDSは、AWS上で使用可能なリレーショナルデータベースを作成できる
 サービスです。MySQLやSQL Server、Oracleなどのサービスから選択でき、
 データベース構築はもちろん、バックアップ自動化やアクセス制御設定も可能です。

<参考>
Amazon RDS

なお、上記以外のAWSサービスについては、以下のサイトでも確認が可能なのであわせて
ご参照ください。

<参考>
AWSクラウド製品

AWSを学ぶには

様々なサービスを有するAWSですが、初心者向けの学習コンテンツも充実しています。

AWS初学者向けハンズオン
 AWSを初めて利用したり、サービスに触れたいという方向けに、
 動画を見ながら手を動かすことでAWSを学べる公式コンテンツです。

AWS Cloud Quest
 RPGゲームのような世界観でありながら、ハンズオン形式でAWSを学べる
 公式コンテンツになります。

また、AWSで公開している以下の資料と組み合わせた学習も有効です。
チュートリアルでは、カテゴリ/レベル別に分かれているため、初心者はもちろん、経験者でも
利用することが可能です。

<参考>
AWS初心者向け資料
AWSハンズオンチュートリアル

AWSは学習教材が充実していることから、自分に合った学習法で知識を身につけることができます。
加えて、市販の参考書を活用することでより効率的にAWSの学習を進めることが可能です。

 

なお、来月6月20日~21日には幕張メッセで日本最大級のAWSイベントである
「AWS SUMMIT JAPAN」が開催されます。
AWSを学べるイベントとして、150以上のセッションや250以上の展示ブースを体験することが
できます。
また、当日はライブ配信もあるため、遠方の方でも気軽に参加することが可能です。

<参考>
AWS SUMMIT JAPAN(配信参加の場合は無料登録が必要です)

 

今回は、AWSについてご紹介しました。

様々なクラウドサービスが展開されていますが、AWSは機能の充実や知名度が高いこともあり、
世界的シェアもトップを誇っています。
クラウドサービスの導入を検討している企業もあるかと思いますが、コンテンツを通した学習を
はじめ、実際にAWSの利便性を感じてみても良いかもしれませんね。

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。