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お天気とビッグデータの話

執筆者 donut 更新日時 2022年5月26日

こんにちは、donutです。

5月も終わりに差し掛かる中、早くも沖縄と奄美地方が梅雨入りしたというニュースが飛び込んできました。
新潟県は穏やかな天気が続いていますが、九州や四国、関東でも梅雨の季節が近づきつつあります。

そこで、今回は新潟県の気候とビッグデータについて少し触れてみたいと思います。 

新潟県の気候について

 

<新潟県の積雪事情>
「新潟県の天気といえば?」と聞くと
  ・雪の量が多い
  ・冬になると強風の影響で海が荒れる
  ・曇りの日が多い
といったイメージが先行しがちですが、新潟県内の積雪事情も地域によって異なるため、県内全域が豪雪地帯になるわけではありません。
ただ、スキー場が多く立地する中越・上越地域の山間部では3~4メートル以上積もることもあります。
なんといっても、今年2月の積雪量は津南町(つなんまち)で4メートル超え
記録したニュースが記憶に新しいです。雪の壁は圧巻でした。
(新潟県の積雪量が4メートルを超えるのは2006年以来16年ぶりだそうです。)

日本海側は終わりの見えない雪 新潟県・津南で積雪4m超(ウェザーニュースより)

ちなみに、日本海沿岸部の平野に広がる新潟市でも雪は降りますが、
山間部のようにあまり積もることはなく、市民生活や経済活動に影響を及ぼすことはほとんどありません。
しかし、ごく稀に新潟市内で積雪量が1メートルを超す年もあります。
遡ること2018年1月12日、新潟市で観測史上最大となる80センチの降雪量を観測しました。
当時新潟市を襲った思いがけない豪雪に、都市機能や公共交通機関は終日マヒし、除雪作業や通勤にとても苦労させられました。

平成30年豪雪(Wikipediaより)

<冬に轟く雷>

「雷」と聞くと、夏の季節に滝のようなゲリラ豪雨と共に稲妻が激しく光り、
地鳴りがするほどの轟音を響かせるイメージが強いですが、新潟ではに雷が多く鳴ります。
これは、季節風と日本を囲む海流の存在に起因しています。
勿論、夏に雷が鳴る日もありますが、季節風の影響で冬場の降水量が多い新潟県では、
雷も冬場(11月~1月頃)にかけて多くなる傾向にあるそうです。
なので、秋から冬の季節に雷が鳴り響くと「そろそろ雪が降りそうだな...」と感じる県民もいます。

<降水事情>

新潟では冬の季節に降水量が多くなり、日照時間も少なくなります。
そのため、16時頃に窓の外を見ると既に真っ暗...ということも。
これは、冬型の気圧配置となって曇りや雨または雪の日が多くなることに起因しています。

また、季節の変わり目(夏~冬)は天気が目まぐるしく変化する日もしばしばあります。
家を出たときには晴れ模様だったにもかかわらず、前触れもなく強風と共にあられや
にわか雨が降ってきたり、そうこうしているうちに再び晴れたり曇ったりする日もあります。
数十分単位で変化するため、「天気予報とは...?」と途方に暮れてしまうこともありました笑

この気象変化の理由として、夏と冬の季節風がぶつかりあう季節の変わり目は
空気がとても不安定になりやすく、低気圧と高気圧が交互に通過するシーズンは短期間で天候が変化するからだそうです。

新潟の気候は季節によっては数十分おきに変化することもあるため、天気予報アプリの雨雲レーダーに何かと助けられています。
(とある日に見た天気では終日晴れ予報だったにもかかわらず、数十分後に特定の地区だけに雨が降る旨の通知を見た時は驚いた記憶があります笑)

気象情報のビッグデータ化の取り組みについて


累計ダウンロード数3000万を突破した天気予報アプリ「ウェザーニュース」を開発した
ウェザーニューズ株式会社では、ユーザーから収集した情報をビッグデータ化し、
気象データとして還元・活用している取り組みを公開しています。

全国のユーザーからの情報を「天気のビッグデータ」化して還元する。生活者とともに価値をつくるウェザーニューズの取り組み

「いざというとき、人の役に立ちたい」という思いの下で誕生したウェザーニューズ社では、
全国1.3万箇所にも及ぶ観測網と、1日約18万通届けられるユーザーからのリポートを元に、
日々変化する気象情報の一端を担っています。
また、ウェザーニューズ社では天気×テクノロジーを合わせた「WxTech(ウェザーテック)」を開発・展開し、限定的だった気象データを様々な企業で活用できるような取り組みも積極的に行っています。

ウェザーテック(WxTech)
スマホアプリを熱中症指数と連動させて、自販機でのドリンクの売上げが大幅に上昇
 (日本コカ・コーラ株式会社事例より)
 →コカ・コーラ社のアプリ「Coke ON」において、ウェザーニューズ社が提供する
  熱中症情報を活用し、熱中症の危険性が高い場合は注意喚起と合わせて
  クーポンを提供する取り組みを行い、ドリンクの売上向上に貢献した事例です。

膨大、かつ緻密な気象データを逐次収集し、「天気のビッグデータ」として
情報公開を精力的に行うウェザーニューズ社の取り組みは興味深いものがありました。
今や日常生活に欠かせない天気情報ですが、時には人命に関わることもあり、
「気象はデータがすべて」というウェザーニューズ社の方の言葉はとても重みを感じました。

各地方で間もなく梅雨入りの気配を感じますが、今年は大きな水害に見舞われることなく、穏やかに過ぎてほしいですね。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

donut

執筆者 donut

生まれも育ちも新潟県新潟市。ビッグデータを基盤としたINSIGHT LABのビジョンや新潟の活性化事業に惹かれ、入社。趣味はカフェ巡りとゲーム、水族館にも行きたいです。

 

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